ネット利用が検索エンジンを使っての情報収集が主な目的だったところから、情報発信やコミュニケーションも加わったSNSへと大きくシフトしてきた昨今、ネットユーザーの価値観や行動はどのように変化しているのでしょうか。
過去5年間で検索エンジンの利用頻度が減少しSNSは大幅に増加
「情報収集で使用するツール・情報源」について調査し2016年の結果と比較したところ、「60代」を除くすべての年代で「検索エンジン」の利用率が低下。また「SNS」の利用率が全ての年代で上昇していることが分かりました。特に10代・20代の変化が顕著に見られ、「検索エンジン」では10代が9ポイント減、20代が17ポイント減、「SNS」では10代が6ポイント増、20代が19ポイント増となっています。
情報収集で使用するSNSツール、LINEやFacebookは減少、Instagramが大幅に増加
「使用するSNSツールの変化」を2016年と今回で比較してみると、「LINE」は36%(8ポイント減)、「Facebook」は19%(24ポイント減)と利用頻度が大きく下がっています。変化が少なかったのは「Twitter」で66%(2%ポイント減)、また「Instagram」は55%(22ポイント増)に伸びており、情報収集ツールとしての活用頻度が高いのはTwitterやInstagramであることが分かりました。
Z世代で利用頻度が大幅に上昇したのは「Instagram」、「Facebook」はわずか3%
「情報収集で使用するツール・情報源」の結果をZ世代(15〜25歳)とZ世代以外で比較したところ「Facebook」は「Z世代以外」が24%だったのに対し、「Z世代」は3%、「Z世代女性」はわずか1%でした。一方、「Instagram」は「Z世代以外」が52%、「Z世代」は63%という結果に。特に「Z世代女性」は78%と最も利用頻度が高くなっています。
「Twitter」は「Z世代以外」が63%だったのに対し、「Z世代」は77%、「Z世代男性」は80%、「Z世代女性」は75%でこちらもZ世代の利用頻度が総じて高くなっています。
ネットツールには「リアルタイム性」を求める傾向
「ネットツールにおける情報収集や検索理由の変化」を2016年調査と比較したところ、「最新の情報をいち早く入手したいから」が10ポイント減の47%でした。依然として高い水準ですが、減少傾向にあります。「災害や事件・電車遅延などの状況をリアルタイムで知りたい(40%・6ポイント増)」や「話題のネタなどを見つけられる(44%・13ポイント増)」といった項目が伸びており、速報や旬の話題をより素早く入手したいというニーズが高まっていることが分かります。
また「コミュニティごとに検索できる」や「周りの人も使っている」など、よりソーシャルなつながりが影響する項目も10ポイント以上伸びています。
Z世代の半数が「SNS疲れを感じる」、Z世代女性は61%も
Z世代に対し「SNS利用や他者とつながること、コミュニケーションに疲れを感じるか」と聞いたところ、50%が「SNS疲れを感じている」と回答。特にZ世代女性は61%にも上りました。「具体的な理由」をZ世代女性に絞って見ると、最も多かったのは「友だちやフォロワーの投稿を見て自分と比べてしまう」が41%、次いで「投稿に対し、いいねや共感コメントがつくか不安」が39%、「どんな投稿をすればいいかわからない」が37%でした。
全世代共通だったのは「(フォロワーたちの)知らなくていいことまで見えてしまう」や「コメントへの返信が億劫」「見下されたり誹謗中傷を受けることがある」、Z世代男性が他の世代よりも高かった項目は「SNSのつながりからリアルでの交流も求められてしまう」や「自分をよりよく見せる投稿をしようとしてしまう」などでした。
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