10位 「勉強ができる子は、なんで褒めてもらえないんだろ」
桜花ゼミナールで女子トップの前田花恋(田中絆菜)は、学校では「なに、頭いいアピールしてんだよ」と疎まれていました。運動や楽器ができる子と同じように勉強ができる子だってもっと褒めてもらえてもいいのに……という第3話での黒木(柳楽優弥)の言葉。
「わかります! 勉強をがんばっているだけなのに『ガリ勉』みたいな扱いをされるという話を聞くと、悲しいなと思います」
「息子は、公立小学校ではちょっと浮いていました。先生も、〇〇くんはもういいから、みたいな調子で……。今は中学で同レベルの子たちと有意義な議論を交わすことができていて本当に楽しいみたい。受験させてよかったと実感しています」
(寄せられた保護者の声を一部抜粋)
9位「夫婦の意見が一致していないと中学受験は失敗します」
ゴールデンウイーク講習を受けさせるかどうかで夫婦の意見が一致しない武田家。スマホのゲームに夢中の夫は、受験生の息子(守永伊吹)にも「母親には内緒」と言ってゲームを勧めるなど、受験そのものへの非協力的な態度。夫の態度に不満を増幅させていた妻が爆発する第4話。「まさに我が家の状況でした。夫は中学受験なんてしてもしなくてもいいだろ、というスタンス。逆に私は受験には前向きでした。だからといって、保護者会や面談、子どもの宿題管理や塾への送迎も含めてすべて私ひとりが負担するのはキツかったですね……」
「季節講習のたびに金額が高いことに文句を言って、偏差値が下がると、『もう辞めさせた方がいいんじゃないか』みたいな態度の夫にいつもイライラしていました。結局、最難関校といわれる第一志望に合格したら、手のひらを返したように、やっぱりさすが私立だな!などとのんきに言うので呆れます」
(寄せられた保護者の声を一部抜粋)
8位「花恋は、女王になれるところでしか輝けない」
第3話。中堅塾に物足りなさを感じてトップ塾ルトワックの体験授業を受けたものの、自分が井の中の蛙だったことを知り激しく動揺する花恋に。黒木がかけた「花恋には、トップが似合ってる」、これは染みる言葉です。「これは涙腺崩壊した! 気持ちよく泳げる場所(塾)選びは軽視できないこと、本当によくわかります」
「娘は、いわゆるトップ塾の大規模校に通っていましたがずっと下位クラスで……。思い切って中堅塾に転塾したところ、小規模で手厚く、よく褒めてくれるので娘も楽しく通い、成績も安定して。あのままずっと下位クラスにいたら劣等感ばかり大きくなってつらかっただろうなと。トップ塾にいるから合格できるというわけではないので」
(寄せられた保護者の声を一部抜粋)
7位「中学受験は課金ゲーム」
第4話。スマホゲームに課金する父親に対し、中学受験の高額なオプション講習を課金ゲームに例えた黒木の一言。次第に金銭感覚が麻痺していく様子が手にとるようにわかりますね。「課金ゲーム、まさに! 塾に進められたのがきっかけで、6年生からは週3日~の集団授業、週2日~の個別授業というスケジュールでした。もともとの月謝は5万円の予定じゃなかったっけ?と。想定の2倍に近い金額になりましたね」
「季節講習のたびに10万円とか20万円とか……。特に6年生秋以降の、志望校別特訓や年末年始特訓など、こんなに勉強しなきゃいけないの……?と思うことはありましたが、迷いはなかったです。『ここで使わなきゃどこで使う!?』 という気分でお金を使っていました」
(寄せられた保護者の声を一部抜粋)
5位「家族と夕飯も食べられない生活させてまで受験勉強させるのもどうなんだろうって」
第2話。鉄道が好きで塾の窓から電車ばかり見てしまう加藤匠(山城琉飛)。そんな息子の様子から、中学受験に向いていないのではないかと母親が悩む場面。「うちも塾の日の夕飯はお弁当だったので、夕飯の時間を団らんの場所にするっていうのに憧れていた私としては、寂しかったですね。それでも、なんかコミュニケーションとりたくて、メモ帳に手紙を書いて弁当にいれていたのを覚えています」
「我が家はお弁当のない塾を選びました。近所の小規模塾は『家で家族と夕食を食べられる』というのが売りで。もともと超難関校を目指していたわけではなかったですし、実際、塾での拘束時間が短いので負担が軽かったから、最後まで走りきれたのかなと感じます」
(寄せられた保護者の声を一部抜粋)
4位「2人のかけ合わせによる、大きな化学反応」
第6話で黒木は、同じ志望校を目指す「正反対」の女子ふたりを意識的に近づけ、“かけ合わせ”効果を狙います。いつしか互いに意識し合い葛藤しながらも、柴田まるみ(玉野るな)と直江樹里(野澤しおり)に友情が芽生えていく過程が描かれました。「2人が泣きながら本音をぶつけ合うシーンでもらい泣き……。わが子も塾友の存在にすごく助けられました。塾から最寄り駅までの帰り道、お弁当を食べる時間。本番でも、試験会場で顔を見たら和んだと言っていましたね」
「直前期なんて、塾にいる時間が10時間くらいになります。家では全く集中力のない息子が、長時間の講習を受けられたのは仲間の存在がとても大きかっただろうと思います」
(寄せられた保護者の声を一部抜粋)
3位「子どもは、大人が思っているよりタフなものです」
「中学受験では子どもではなく、親のほうが先に音をあげる」と言った第6話の黒木。不登校だったまるみの成長ぶりに母親が戸惑う場面もありました。「6年生の秋、午前・午後で2つの模試を受けて、会場から出てきた子どもを見て、ほんとにすごいなと関心したことを覚えています。あの日々を乗り切った子どものタフさには頭が下がります」
「1日10時間以上も勉強って、大人だってしんどいですよね。それが12歳の子だって思うと。わが子ながら本当にがんばったなと振り返るとしみじみします」
「私立中に合格しても電車に乗って一人で通えるんだろうか……と通塾をはじめた4年生の時点では思いました。3年間の受験勉強を経て、精神的にすごくたくましくなりましたね。本番の日、いつもと変わらず冷静に『行ってきます』と言った姿は今でも忘れられません」
(寄せられた保護者の声を一部抜粋)
2位「おれも、海斗も、開成合格!お願いします!」
家庭内トラブルで一度は受験をあきらめかけた島津順(羽村仁成)。奨学金という選択肢を知り、改めて志望校への思いを強くします。順に続いて海斗(伊藤駿太)も「開成合格!おれも、島津も、お願いします!」。二人が互いの合格を祈願する第8話の場面。「もうほんとコレ! 何回、親子で神頼みしたことか。いつもどこでも、神社を見かけるとつい手を合わせていた気がします。今でも神社で合格祈願の文字を見ると、当時の気持ちがよみがえってきます」
「本番に近づくにつれて、お賽銭に入れる金額がアップしていきましたね。今だから言えますが、息子が第一志望の入試を受けている最中に行った合格祈願では5000円札を入れましたから(苦笑)」
(寄せられた保護者の声を一部抜粋)
1位 「そもそも小学生が毎日塾に来て座ってるってこと自体が、すごくね?」
第7話でフィーチャーされたのは、なかなか勉強に真剣に向き合えない石田王羅(横山歩)。そんな彼を塾講師はこんな風に見ていました。「あいつ、あれでも毎日、こうやって塾に来てるじゃない」、「俺たちはいつの間にかそれが当たり前だと思ってるけど、そもそも小学生が毎日塾に来て座ってるってこと自体が、すごくね?」、「そこから認めてやんないと」。「塾で頑張っているから、家ではとにかくゆっくりさせてあげたい、そればかり考えていました」
「微熱を出して塾を休み、勉強もさせずにゆっくりさせた日、時間の流れがびっくりするほどゆっくりで。いかに子どもが塾の勉強に追われているかに気づかされました」
「塾の帰り道に必ず『みんな(兄弟と両親)なにしてた?』と聞くんですよね。自分が勉強していた時間に、家族は楽しく遊んでいたんじゃないか気にして。楽しそうなエピソードはできるだけ話さないようにしていました。もっとも息子が塾に行ってる間に遊びに行く気にはなれませんでしたけど」
(寄せられた保護者の声を一部抜粋)
【動画】第8話を5分で復習!
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