BTSも愛用し再注目! 韓国の伝統衣装、韓服っていつ着るの?

BTSが韓国伝統衣装の韓服(ハンボク)を着てメディアに登場することで、彼らが愛用する韓服にも注目が集まっています。そもそも韓服って韓国の人はみんな着るものなの? どんなときに着てるの? そんな疑問に答えます!

世界の舞台に登場するときやテレビ番組に出演するとき、韓国の伝統衣装「韓服(ハンボク)」をよく着用することでも知られるBTS。公の場所だけでなく、普段から韓服を愛用しているメンバーも。韓国の人はやっぱり韓服をよく着るの? そんな疑問がある方もいるのでは。今時の韓服事情を見てみましょう!
 

韓服は特別な日に

上衣(チョゴリ)と、ズボン(バジ)やスカート(チマ)といった下衣からできているのが韓服です。時代によって、チョゴリの長さが変わったり、細身になったりという流行があったほか、未婚女性が着る韓服は黄色のチョゴリに赤いチマ、子どもの誕生日や還暦を祝う際に着用するものは、黄、赤、青、黒、白を取り入れたものであるなど、着用する人やシーンによってもさまざまな種類、紋様がありました。現代では、特別な儀式用に着用するのでなければ、自分の好みによって選べばよいことがほとんどです。

日本でも愛好家でない限り着物を日常的に着る機会がないように、韓国でも伝統衣装としての韓服を着る機会は随分減りました。幼稚園では韓服を着て韓国伝統文化を学ぶ授業がありますが、小学生以上になると、公教育の場でも韓服を着るような機会はないので、そもそも韓服自体を持っていない人も珍しくありません。

景福宮などを始めとする観光地に行くと、レンタルした韓服を着て写真撮影する外国人観光客をよく見かけますが、それは現地の人も同じ。現代ではあまり着ることがないため、そういった機会にわくわくした気持ちで楽しんで着ています。
 

韓服を着る日とは?

現代の韓国で韓服を着る機会とは、一体いつでしょうか? 代表的なものを挙げると、主に次の3つです。

■秋夕(チュソク)とソルラル
韓服を着た人を目にする日といえば、 韓国伝統の祝祭日の名節(ミョンジョル)です。特に旧盆にあたる秋夕(チュソク)と旧正月のソルラルは親族が集まり祖先祭祀を行うので、韓服を着て親族宅を訪問する人が大勢います。

街中でも団地でも、いたる所で韓服を着た人を見ることができる数少ない日ともいえます。CMやバラエティ番組などでもタレントが全員韓服を着て登場するなど、ハレの華やかさある時期です。といっても、 韓服を着るのは年配層と子どもが多い印象。若い世代は名節でも韓服を着る人は減っています。

■トルチャンチや還暦、古稀など、誕生日や長寿を祝うイベント
韓国では子どもが満1歳を迎えると親戚や知人を招待し、レストランや専用の会場でトルチャンチという誕生日パーティーを開きます。1年間すくすくと成長したこと、これから先も健康に成長することを皆で祈願するイベントです。

このとき、主人公の子どもと両親は必ず韓服を着ます。この日のために新調する人もいますが、レンタルで済ます人も。還暦や古稀も盛大に祝うことが多い韓国。主人公はもちろん、ホストとなる家族も韓服を着ます。

■結婚式
新郎新婦はウェディングドレスにタキシード姿で式を行い、その後ペベクという親戚にあいさつをする婚礼儀式を行う際は韓服を着用します。招待客の中には韓服を着る人もいますが、若い世代は洋装で参列する人が多い傾向にあります。
 

生活に即した機能的な韓服

より着やすい現代風なアレンジを取り入れた韓服として、生活韓服と呼ばれるものがあります。カラフルで華やかな特別の日に着る韓服とは違って、生活しやすいようにつくられた韓服だけに、普段着として愛用する人も。BTSのジョングクもそんな1人として知られています。

一見、作業着のようにも見えるシンプルなものもあれば、洋装のジャケットやパンツルックのようなデザインのものも。最近は韓服の布地と伝統の形をとりいれつつ、まるで洋装のように仕上げたモダンなものが多く、それはもうおしゃれ!

K-popスターや人気モデルたちがかっこよく着こなして注目を集めることもしばしば。もともとシブいイメージだった生活韓服も、お洒落に進化しており、若者たちの間でも受け入れられつつあるようです。
 

韓服デザインの制服も登場

韓服を着る機会がさほど多くない現代の韓国ですが、新しい試みも始まっています。それは、中学校、高校の制服に韓服を採用するというもの。学生が毎日着るものだけに、動きやすさだけでなく、普段の洗濯で型崩れしないように布地の耐久性も重視。女子学生はスカートやワンピース以外にズボンを選ぶこともできるよう配慮されています。

デザインも伝統とモダンが調和しており、まるでドラマに出て来るようなおしゃれさ。現在はモデル校を中心に実施されている韓服制服ですが、これから少しずつ増えていきそうです。
 
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