夜間の最低気温が25度以上の日を「熱帯夜」、日中の最高気温が35度以上の日を「猛暑日」と呼びますが、過去に比べて熱帯夜や猛暑日が増えているのを知っていますか?
にゃんこそば⛅データ可視化(@ShinagawaJP)さんのTwitterへの投稿が話題になっています。
【画像:実際のツイートを見てみる】
「8月熱帯夜日数」は年々増加している
にゃんこそば⛅データ可視化(@ShinagawaJP)さんが投稿したのは、1950年以降、8月の熱帯夜だった日数を都道府県別に集計し、ヒートマップとして表したもの。
この図版からもわかる通り、熱帯夜の日数は増加していることがわかります。今まで比較的夏が涼しいとされている地域において、熱帯夜であることは今や珍しくありません。
さらに、猛暑日をカウントした図版を示します。
94年の記録的猛暑を境にして、日本全国の猛暑日が増えています。
今回、オールアバウトは、にゃんこそば⛅データ可視化(@ShinagawaJP)さんを取材。さらに詳しい話を聞きました。
――このような可視化の方法をどのように思いつきましたか
にゃんこそば⛅データ可視化さん:この作品を作成した頃には東京五輪の真っ只中でした。暑さを理由にマラソン・競歩の開催地が東京から札幌に移りましたが、競技時間帯(早朝・朝)の暑さはどうなんだろう? と疑問に感じたことがきっかけです。
温暖化やヒートアイランドの文脈で気温の変化を色相で表す手法は、「ヒートマップ」としてよく知られています。一般的には、ある特定の場所の気候変化を表現することが多いのですが、今回あえて縦軸に南北の概念を取り入れることで、「寝苦しい地域が年々北上する様子」を表現してみました。
――どのようにこちらの変化を読み解きましたでしょうか
にゃんこそば⛅データ可視化さん:1970年代から1990年代前半までは冷夏の年も多く、地球は寒冷化に向かっているという有識者も多くいらっしゃいました。その後、1994年の猛暑を皮切りに夏の気温が上昇し、いまや北海道や長野などを除き、熱帯夜が当たり前という時代を迎えています。
「子どもの頃はエアコンなんてなかった」という声も耳にしますし、テレワークで光熱費が増えた家庭もあると思いますが、当時と今では気候が違います。今後、暑さが戻ってくる予報も出ておりますので、「昔は……」という気持ちはいったん仕舞っておき、こまめな温度調節や水分補給を心がけたいと感じました。
「子どもの頃はエアコンなんてなかった」という言葉に共感する人は多いはず。今回にゃんこそば⛅データ可視化(@ShinagawaJP)さんが示した図版からわかった通り、猛暑日や熱帯夜となる日は珍しくなりつつあります。
この投稿は、1000件以上のいいねが集まり、「京都ってこんなに暑かったんだ」「長野と奈良がそれでも持ち堪えている」等の思い思いの感想が寄せられました。
毎年熱中症による被害は後を絶ちません。今年もまだ暑い日は続く予報もあるので、注意して過ごしてください。
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