「男だから」「イクメン」「女性の社会進出」……違和感を感じる「ジェンダーに関する発言」を男女1000人調査
宮城大学 事業構想学群の学生の立案により、男女1000人を対象に「日本社会のジェンダー」に関する調査を実施。「男だから」「イクメン」「女性の社会進出」など、「ジェンダーに関する発言や言葉遣い」について、性別、年代別の意識の違いを比較しました。
ネオマーケティングは8月16日、「日本社会のジェンダー」に関する調査結果を発表。調査は、宮城大学 事業構想学群の「経営情報管理」(担当:大嶋淳俊先生)を受講した学生の立案により、全国の15~69歳の男女1000人を対象にインターネットにより共同実施しました(調査期間:2021年6月15~16日)。普段の日常生活において、違和感や疑問を感じる「ジェンダーに関する発言や言葉遣い」について、性別、年代別の意識の違いを比較しました。
「男だから」「女としての」……10~20代女性の約6割が「疑問を感じる」
普段の日常生活において、違和感や疑問を感じる「ジェンダーに関する発言や言葉遣い」について聞きました。「男だから……」「女としての……」といった、性別を強調するような発言や言葉遣いに疑問を感じる人は、男女ともに10~20代が最も多く、すべての年代において男性よりも女性の方が疑問を感じる人の割合が多い、という結果になりました。
「イクメン」は、そもそも男性の育児関与が特別だという認識から生まれた?
子育てに積極的に取り組む男性を指す「イクメン」という言葉に対して、疑問を感じると回答した人の割合は、特に10~20代、30代女性で高く、半数以上でした。肯定的に使われる印象もある「イクメン」ですが、男性が育児に関与することが特別だと認識されている社会の背景があっての言葉ともとれるのかもしれません。
「女性の社会進出」……若年層女性の半数が違和感を感じる
「女性の社会進出」という言葉に対しては、10~20代、30代女性の5割が疑問を感じると回答しており、他と比較して高い割合でした。この言葉にも、そもそも女性の就業が様々な点で制約を受けている日本社会の様子が伺えるのかもしれません。
ジェンダーに関する言葉に対して、全体的に若い世代が敏感に違和感を感じ取っていることが見てとれました。
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