求人数が多く、やりがいの大きい飲食のお仕事。そんな飲食業界から転職をする人は、どのような事情やスキルを持っているのでしょうか。
ビズヒッツが運営する「Biz Hits」は、飲食業界から異業種や異職種に転職した人259人(女性142人/男性117人)を対象に「転職理由」を調査。6月29日~7月18日の期間、インターネット上で回答を得ました。
飲食業界からの転職理由1位は?
まずは飲食業界から離れようと思った理由をご紹介。1位は「勤務時間への不満」(53人)でした。長時間労働のイメージが強い飲食業、やはり不満を抱く人が多いようです。具体的には「早朝から夜まで働いていた」「不規則な生活スタイルがきつくなった」という声が挙がっていました。4位には「勤務日・休日への不満」(36人)もランクインし、勤務体系に関する理由が上位となりました。
「収入を増やしたい」(43人)という回答が2位に。厚生労働省も、飲食サービス業の賃金は低いというデータを発表しています。「年収が上がる見込みがない」「正社員になりづらい」といった収入の伸びしろの小ささを指摘する意見も多数ありました。
続く3位は「他の仕事がしたい」(42人)。就職しやすい飲食業界に入ったものの、次第にやりたいことが見つかったり、もともと希望していた仕事に就くチャンスがあったり、次のステップへ進んだ人もいるようです。
少数派ですが、「接客のストレス」(15人)という回答も。「お酒を飲んだお客さんから絡まれる」「ストーカーのようなお客さんがいた」と、接客業ゆえの迷惑行為を受けた人もいました。
飲食業界で培った経験を活かそう
「飲食業界の経験が活かせるスキル」を聞いたところ、2位と大きな差をつけて1位となったのは「コミュニケーション能力」(117人)でした。人と接する機会の多い営業職や医療職はもちろん、職場内の人間関係を円滑に築くためにも欠かせないコミュニケーション力は、どんな仕事でも役立つといえます。単に話し上手というだけでなく、相手の話に耳を傾けるヒアリング力も重宝されるようです。
2位は「接客スキル」(52人)。「笑顔や気持ちのいい対応」や「きめ細かさや丁寧さ」は、どんな職場でも活きるものですよね。具体的には電話対応や商談などで役立ったと感じる人が多いようです。
3位には「効率を考えて動く」(30人)がランクイン。複数の料理を同時に作ったり、混雑する時間帯にお店をまわしたりする機会の多い飲食の仕事では、自然と効率的な動きや考え方が身につきやすいのかもしれません。「効率を考えて早く作業を終えるから残業がない」という意見も。
いかがでしたか? 次なるステップアップへ進む際の参考にしてみてくださいね。
【おすすめ記事】
・転職回数が多い、職歴にブランクがある、勤続年数が短い人の面接逆転術
・今すぐ転職することの損得勘定 withコロナ時代の「不良求人」案件の見分け方とは
・転職先選びの新基準!会社は「副業・兼業規定」で選ぶ時代が来た
・2021夏ボーナスの減少から透けて見える未来の転職市場
【関連リンク】
・Biz Hits