NordVPNは7月21日、オンラインいじめに関する世界の主要な機関のいくつかから収集した調査データを提示。日本と世界のネットいじめについての調査や、インターネットリテラシーの世界基準、DQ(デジタルインテリジェンス)に関する指標などが公開されました。
ネットいじめが少ない国ランキングTOP5! 31カ国中、日本は1位
世界各国の子どもたちのオンライン上の安全性を可視化するCOSIの「ネットいじめ(Cyberbullying)」のスコアは、子どもや青少年のネットいじめ行為への関与の頻度、ネットいじめで被害者になる頻度、ネットいじめの影響を受けた子どもの割合、から算出されています。スコアが高いほど、ネットいじめが少ない国となり、世界経済フォーラムと連携の元、DQ Instituteによって2020年2月に発表された調査結果では、日本は98というスコアで世界のトップとなりました。
ただし、COSIは子どもたち自身のアンケート回答により算出されるので、実際にネットいじめの影響を受けた子どもが、正直に回答していないケースも想定されます。よって正確には、「日本は子どもや青少年が、ネットいじめを最も少なく申告した国」という可能性も考えられます。
日本の子どものネットいじめは過去5年間で95%増に
「規律あるデジタル利用」日本の子どもは世界最高ランク
「過剰なディスプレイ視聴時間(Excessive Screen Time)」は、テレビやビデオゲームを含む電子機器のディスプレイ視聴が、週に40時間を超える子どもと青少年の割合を表しています。スコアが高いほど、過剰なディスプレイ視聴時間の少ない国となり、日本は世界2位。子どものインターネット利用時間が他国に比べて低いことを示唆しています。また、「SNSとゲームへの依存(High Social Media & Gaming Activity)」も、日本は依存度の低さで1位でした。
「子どものモバイル所有(Mobile Ownership for Children)」は、スマートフォンを所有している子ども(8〜12歳)の割合を示しています。日本は世界2位となっており、小学生のスマートフォン所持率が世界的にみて少ない状況がうかがえます。
NTTドコモのモバイル社会研究所の2019年の調査によると、子どもの年代別スマートフォン所有率は、小学生53.6%、中学生75.4%、高校生92.4%となっています。日本の保護者は、小学生時代はケータイを選び、中学生になることを契機にスマートフォンに切り替えているという実態がうかがえます。
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