7月2日は「うどんの日」
7月2日は、1980年に香川県生麺事業協同組合が定めた「うどんの日」。かつて香川の農村部で農作業がひと段落するこの日にうどんを食べ、労をねぎらったのが由来とされています。
安くて早くておいしい、三拍子そろった日本の伝統食、そば・うどん。子供からお年寄りまで幅広く愛される庶民の味に、年間で最も多く支出している街をご存じでしょうか。
今回は、総務省「家計調査」から、「日本そば・うどん」(一般外食)の支出金額が多い街ランキングを発表します。
日本そば・うどんの支出金額ランキング1位は「高松市」
それでは、アンケート結果を発表します。以下に示したのは1世帯当たりの支出金額を、その街の平均世帯人数で除算し、1人当たりの支出金額を試算したものです。
TOP5は以下の通りです。
1位:高松市 4235.1円
2位:静岡市 2581.4円
3位:山形市 2341.0円
4位:水戸市 2316.1円
5位:さいたま市 2272.6円
2位以下を大きく引き離して1位となったのは高松市で、一人当たり4235.1円という結果になりました。
うどん県こと香川県は、人口1万人当たりの「そば・うどん店」の事業所数が全国平均の2倍以上多く、日本一。香川県のホームページによると、高松市には県内で最も多い233軒が存在します(2016年時点)。
上のグラフからも、香川県ではそば・うどんの事業所数が全国平均よりも突出して多いことが分かります。※特化係数は、全国の構成比(全体に占める各項目の割合)を1としたときに、香川県の各項目の構成が全国の何倍になるかを表した数字
貯金が得意なのもうどん愛のおかげ?
また香川県は全国平均に比べて年収が少ないにも関わらず、貯蓄額が多いことでも知られています。
四国新聞社が2018年に報じた香川県の一杯当たりのうどんの価格は平均約240円。ビジネスパーソンのランチ代を500円と仮定すると、およそ半分の価格でお腹を満たすことができます。
香川県民の貯蓄額が多いのは、うどんをこよなく愛する県民性と、おいしいうどんを安く提供し続けるうどん屋さんのおかげかもしれません。