約3割が「投資詐欺」の経験あり! マッチングアプリで勧められるケースも……投資経験者317人アンケート調査
投資詐欺のニュースが後を絶たない昨今。キュービックは、投資に関心のある317人を対象に、投資詐欺被害の実態についてアンケート調査を実施しました。投資案件を勧誘した人との関係性や投資詐欺にあった時点での投資経験年数などが明らかになりました。
キュービックは6月24日、一般社団法人『金融リテラシー協会』と共同で実施した「投資詐欺に関するアンケート調査」の結果を発表しました。同調査は、投資に関心のある317人に2021年5月1日~6月10日の期間でインターネットにより実施。
投資詐欺のニュースが後を絶たない昨今、一般投資家に求められるのは、自己防衛のための投資リテラシーを高めていくこと。アンケート調査から、日本人の投資リテラシーについて分析しました。
「友人・知人」から金融商品、投資案件を勧められた人は約半数
株・FX・暗号通貨・海外投資、その他の投資案件など、何かしらの金融商品や投資案件を「他人から勧められた経験」について、「経験あり」と回答した人は約6割でした。そのうち、誘われた投資を「実際にやってみた」人は52.4%と半数以上でした。
勧誘してきた人物との関係性は「友人・知人」が50%以上
何かしらの金融商品や投資案件を勧誘してきた人物との関係性は、「友人・知人」が51.9%と最も多く、次いで「SNS、LINE、オンラインサロン、ブログなど」が33.7%と続きました。
また、最近の投資詐欺の手口としては、マッチングアプリで知り合った相手から投資を勧められるというケースも増えているといいます。
投資に誘われた経験が「ある」と回答した人の中には「他の人を紹介したら報酬がもらえる」と案内されている人が47.8%と半数近くいました。紹介報酬というのは投資詐欺によくある話で、このような話が出たら詐欺の可能性も考えられます。少しでも疑問を持ったら、金融庁や証券取引監視委員会などの相談窓口に問い合わせてみましょう。
投資詐欺の被害に遭ったことがある人の70%は「投資経験3年未満」
実際に投資詐欺の被害に遭ったことがある人は、27.8%でした。被害に遭った人の投資経験は、「なし」と「1年未満」の合計だけで半数を超え、「3年未満」も含めると70%に達します。投資詐欺は、投資初心者が被害に遭っているという現状があらためて浮き彫りになる結果でした。
一方、投資経験が「5年以上」と回答している人も20%を超えています。投資経験に長けていても詐欺被害を受ける可能性があることがうかがえます。
具体的な被害の実態については、 被害者92人中、被害額は「100~500万円」という人が65.6%と半数以上でした。
金融リテラシーを見直す前に「自分は大丈夫」という意識がある危機
一般投資家に「自分は投資詐欺に遭わない自信はあるか」を聞いたところ、「どちらかといえば自信がある」と回答した人は45.1%で、「自信がある」と回答した人と合わせると、74.1%を占めました。
しかし、「金融商品を販売・勧誘するには、金融ライセンスが必要」という金商法(金融商品取引法)で定められている法的な知識について6割近くの人が「知らない」と回答。投資詐欺から自己防衛をするにあたり、自分の金融リテラシーを客観的に見つめる姿勢も必要とされます。
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