食卓には欠かせないカレールウ
家庭の定番メニューであるカレー。全国の街のなかで、どこが最もカレールウを購入しているか知っていますか? 今回は、総務省「家計調査」から、1人当たりのカレールウの購入数量が多い街ランキングを発表します。
カレールウ購入数量ランキング1位は「鳥取市」
それでは、カレールウの購入数量ランキングを発表します。下に示しているのは、1世帯当たりの購入数量を、その街の平均世帯人数で除算し、1人当たりの購入数量を試算したものです。
TOP5は以下の通りです。
1位:鳥取市 611g
2位:熊本市 576g
3位:仙台市 571g
4位:金沢市 561g
5位:鹿児島市 555g
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1位は、鳥取市で611gという結果になりました。今回、オールアバウトは鳥取市広報室に取材を実施。カレールウの購入数量が多いと考えられる理由について迫りました。
【1】カレールウの購入数量1位の結果について率直な感想をお願いいたします。
鳥取は「カレー好きが多い。消費量は多い」ということは小学生のころから学校でもよくいわれる話として記憶しています。私は20代半ばですが、最新のデータでも鳥取市が1位と知り、現在も鳥取市の人々がカレーを好み食べているのだと感じて嬉しく感じています。
【2】1位になった理由について、考えられる理由があれば教えてください。
考えられる理由として2つあります。ひとつは、鳥取市が共働き世帯が多いことです。比較的簡単に作れて日持ちし、ごはんやパン、うどんなど味にバリエーションがつけられるカレーは非常に重宝されてることから、購入数量のデータに表れているのかもしれません。私の家庭でも、母親が朝に大量のカレーを作り置きして朝、昼、夜、翌日朝にカレーということがしばしばありました。
もうひとつは、らっきょうの生産が盛んであることです。鳥取砂丘近辺で取れるらっきょうは、給食のサラダにも出てくるなど、鳥取市では子どもの頃かららっきょうが非常に好まれています。鳥取市民にとって、らっきょうと合う料理であるカレーも自然と好まれ、多く食されるようになっているのではないかと考えられます。
共働き世帯が多いことや、らっきょうの生産が盛んであることが、間接的にもカレールウの購入数量を押し上げている要因になっているのかもしれませんね。
2021年2月5日に公開された総務省が調査している家計調査家計収支編(2020年)の家計収支データ(都道府県庁所在市別勤労者世帯)から、2人以上かつ勤労者世帯の、女性の有業率とカレールウの購入数量との関係を確認します。
もっとも有業率の低い京都市は、他の市よりも比較的カレールウの購入数量が少ない傾向にあることがわかります。一方、購入数量1位の鳥取は、女性の有業率は2位となっています。女性の有業率が高いほど、カレールウの購入数量は多くなる関係にあるのかもしれません。
また、鳥取市には名産品として「とうふちくわ」というものがあり、こちらもカレー味があるなど、カレー好きの市民であることが窺え、カレーのおともとしても好まれているようです。鳥取市のふるさと納税の返礼品になっている他、鳥取市公式インターネットショップ「とっとり市(いち)」からも購入できるそう。