食卓には欠かせない卵
健康的な食事にはなくてはならない食材のひとつである卵。良質なタンパク質がとれる上に、様々な料理に使用できることから、常に冷蔵庫にストックしているというご家庭も多いでしょう。
みんな大好きな卵ですが、日本で最も卵を消費する街を知っていますか?
今回は、総務省「家計調査」から、1人当たりの卵の購入数量が多い街ランキングを発表します。1位となった自治体には独自インタビューも実施しました。
第1位は奈良市
まずは、卵の購入数量ランキングを発表します。下に示しているのは、1世帯当たりの購入数量を平均世帯人数で割り、1人当たりの購入数量を試算したものです。
TOP5は以下の通りです。
1位:奈良市 14397g
2位:秋田市 13768g
3位:堺市 13419g
4位:鳥取市 13386g
5位:長崎市 12839g
>>あなたの市は何位?全ランキングはこちら!
1位は、奈良市で14397gという結果になりました。卵1個を約60gとして試算すると、年間240個の卵を食べている計算になります。
奈良市と聞いて意外に感じる人も多いと思いますが、なぜ、卵の購入数量1位が奈良市なのでしょうか。今回は、実際に奈良市の広報担当者に取材を行いました。
【1】卵の購入数量1位の結果について率直な感想をお願いいたします。
卵の購入数量が全国1位だということは聞いたことがなかったです。ただ、我が家(広報担当者)では小さい頃から朝食に毎朝だし巻き卵か目玉焼き。カレーのときには必ずゆで卵が用意されているなど、人並み以上に卵で育ってきた「卵育ち」だとは思います。
健康志向も強いイメージがある奈良市民ですので、卵は良質なたんぱく質を含むことから、積極的に家庭での食事に取り入れているのも納得がいきます。
【2】1位になった理由について、考えられる理由があれば教えてください。
奈良市はケーキなどのお菓子作り(特に洋菓子)が好きな人が多いイメージがあります。専業主婦率が高い(H27国勢調査/奈良県40.5%で1位)ことも影響しているかもしれません。
また、奈良市には、プリンが人気のカフェ・喫茶店もたくさんあります。製造が追いつかなくなることもあるほど人気で、奈良市のふるさと納税の返礼品にもなっている「まほろば大仏プリン」もあります。名前の通り「大きなプリン」で、卵もたくさん使われているのではないでしょうか。
最近市内では卵専門店として「高級卵かけご飯のお店」「創業70年のだし巻きたまごが名物のお店」「とろける卵ふわふわオムライス専門店」などのお店が人気で、行列ができる日もたびたびあります。もしかしたら「卵をおいしく食べるなら奈良」として知ってもらえているのかもしれません。
奈良市の担当者も卵が多く消費されていることが意外だとのこと。一方で、プリンの有名店や名産物、卵専門店が数多くあることがわかりました。奈良に足を運んだ際にはぜひお立ち寄りください。