エニグモは5月25日、ここ1年、新型コロナウイルスの影響で、「何が売れて何が売れなくなったか」を調査した結果を公開しました。同調査は、取扱ブランド数1万5000以上、会員数は858万人超の海外通販サイト「BUYMA(バイマ)」のビッグデータを読み解き、コロナ前(2019年4月7日~2020年3月22日)とコロナ禍(2020年4月7日~2021年3月22日)での女性市場における消費動向の変化を比較しました。
コロナ禍で「売れなくなったモノ」ランキングTOP3!
1位は「スーツケース・トラベル小物」。パスポートケースなども含め、旅行関連グッズはコロナ禍で需要が激減しました。逆に海外限定のバッグやお財布、現地でしか買えない日用品やファッション雑貨などの購入で海外へ行けないフラストレーションを埋めようとする人も見受けられました。
2位は「制汗剤」。外出頻度が減ったことで、売り上げが低迷したことがうかがえます。3位は「パーティー・ウェディング関連」商品でした。こちらも冠婚葬祭などのオケージョン行事が減ったことで、ゲストが着るお呼ばれドレスや2次会ドレス・ワンピース、海外ブランドのウェディングドレスやパーティーシューズなどが落ち込みました。
コロナ禍で売れたモノランキング「生活雑貨編」TOP3!
「生活雑貨」部門での1位は「ミラー・姿見」。昨今の韓国雑貨ブームでSNSやInstagramでよく見かけるウェーブミラーが話題になったというトレンド要因も影響しているようです。
2位は「キャンドル」でした。新型コロナの影響で過去最高益を出した動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」のオリジナルシリーズで大ヒットを記録した韓国ドラマ『愛の不時着』。そのドラマで登場したアロマキャンドル「soohyang(スヒャン)」が話題となり注文が殺到。ディオールやロエベなどのラグジュアリーブランドからも次々とアロマキャンドルが売り出されました。
3位は「花瓶・植木鉢」。おうち時間が増え、花を飾る女性が増えたようです。SNSで韓国雑貨が注目を集め、日本では見かけないお洒落なデザインの5000円前後で買える花瓶・フラワーベースの人気が高まりました。
コロナ禍で売れたモノランキング「ファッション・ビューティー編」TOP3!
1位は「マスク・ファッションマスク」。「やっぱり」と多くの人が納得の結果となりました。一時国内でマスクの供給不足に陥った際、海外のブランドマスクに注文が殺到。その後もマスクの使用が定着し、ファッションの一部としてマスクを選ぶ人が増えました。
2位は「PCケース・バッグ」でした。新型コロナの感染拡大をきっかけにリモートワークが推奨され、オフィスと自宅とで仕事をする二拠点勤務(デュアルワーク)をする人が増えたたため、ノートパソコンを持ち運ぶPCケースやパソコン収納可能なサイズのバッグ需要が高まりました。
3位は「エコバッグ」。2020年7月1日から、全国でプラスチック製買物袋(レジ袋)の有料化が始まったことに伴って、海外のお洒落なエコバッグも注目されました。エコバッグを清潔に保つために買い替えや複数持ちをする人が増えたことも売り上げを伸ばしました。
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