次から次へと若手が辞める職場に生息する?実はまったくサバサバしてない「自サバ女」の迷惑行為

世の中には「私ってサバサバしてる女だから~」と自称しつつ、実はまったくサバサバしていない上に、その言動がどこからどこまで面倒くさい「自サバ女」が存在します。今回は、そんな自サバ女にターゲットにされてしまったという女性のお話。

泥沼不倫報道からの、結婚後にはママ友とのネチっこいやりとりも話題になった元女優の江角マキコさん。その見た目から勝手に「サバ女」と勘違いされていた、ある意味被害者と言えるでしょう。しかし世の中には「私ってサバサバした女だから~」と自称しつつ、実はまったくサバサバしていない上に、面倒くさい特徴ばかりが目につく「自サバ女」が存在します。

本当にサバサバしている女性は敢えて自称することはないので、わざわざ口に出すタイプは間違いなく「偽サバ」であると言えるでしょう。さて今回は、そんな「自サバ女」にターゲットにされてしまったという女性のお話。はてさて、どんな迷惑行為を味わってしまったのでしょうか。

優しそうな顔の裏に、狂気が潜んでいた?

「私、サバサバ系だから翌朝になれば忘れちゃうの。だからあなたも、私に対して言いたいことがあったらどんどん言ってね!」
 

数年前に入社した某中小企業の社員研修で、人事部に所属する10歳以上年上の先輩女性からそう言われ「信じた私がバカでした……」と語るのは、大阪府在住のアズサさん(仮名・27歳)。頼りがいのある力強いその言葉を信じたことで、アズサさんは窮地に追い込まれることになりました。
 

「研修中は和気あいあいとして、みんなも『良い先輩が指導に当たってくれて良かった~』なんて言っていたんですよ。5日間の研修が済んで、土日を挟んで、月曜日に会社に行くと辞令が出たんですが、それを見てびっくり。研修でとくに目立つミスをした覚えもないのに、私ともうひとりの同期女性が、なぜか工場勤務になっていたんです」
 

研修前に打診されていた内容によれば、事務員として本社に入るはず。なぜ工場勤務に?疑問に思ったアズサさんは、すぐに先輩女性に相談しに行きました。何か行き届かないことがあったのか? 何か不都合なことでも? そう先輩に問うと、驚きの回答が!
 

「ああ、アンタたち、生意気だったのよね。私のやり方に対して『こうしたらどうですか?』とか言ってたけど、あんなの100年早いわよ。それにアンタたちは、私が教えてやったことに対してなんの感謝もなかったでしょ。ほかの子たちは、研修が終わったらすぐに駅前のデパートでお菓子を買ってきてくれた。お礼もしつこいくらいに言ってきてくれた。なのにアンタともうひとりは挨拶してサッサと帰っていった。そんな奴に事務のような気を遣う仕事ができるとは思わないから工場に行ってもらっただけ。何か文句ある?」
 

「はぁ? 自分で『なんでも言って』とか言ってなかった!?」と腑に落ちない思いを抱えながらも、同期の女性とともに午後から工場へ。工場での仕事はキツかったものの人間関係はとても良好で、仕事内容も面白いものでした。考えていた職種ではなかったものの、一緒に工場に行った女性と親友関係になり、アズサさんはとても楽しく働いていたといいます。
 

思わぬ援軍が現れた!

辞令から2週間ほど経ったある日、アズサさんは本社の社長室に呼び出されました。
 

くだんの「自サバ女」な先輩は知らなかったようですが、実はアズサさんが入社した会社は、アズサさんの母親の弟、つまり叔父さんが経営している会社でした。会社に行けばいつか姪っ子に会えるだろうと心待ちにしていた叔父さんでしたが、一向に会えず、しびれを切らして部下に訊ねてはじめて工場で働いていることを知ると、事実確認のためもあり慌ててアズサさんを呼び出したのです。 
 

「私は、研修時とその後に実際にあったやりとりを叔父に伝え、教育係に心づけを渡さなければ工場勤務になるなんておかしい、こんなことをしていて会社の経営は大丈夫なのか不安になったなどと伝えると、叔父は目を白黒。その後、神妙な顔になって『ああ、彼女が原因だったんだ……』とつぶやきました。どうやら、以前から若い女性が急に辞めることがあり、その原因を突きとめたかったようでした」
 

その後、自サバ女がその上司とともに呼び出されましたが、ふたりは知らぬ存ぜぬを貫くばかり。そこにアズサさんが顔を出すと「アンタがチクったのね!? この卑怯者!」と顔をくしゃくしゃにして大絶叫。それを見た自サバ女の上司は「え!? 仕事ができる有能な社員だと思っていたのに、まさか、こんな人だったなんて……」と茫然自失だったそうです。
 

先輩女性は人事部を外され、遠方にある工場へ出向することに。アズサさんは叔父さんから本社勤務を打診されましたが、そのまま工場勤務を選び、現在も楽しく働いています。
 

「今回、たまたま私が社長の身内だったのでうまくいきましたが、自サバ女って、周囲への根回しはかなりガッツリやってるんですよね。なので、自サバ女に出会ったら、きっちり記録を取るなどして自衛するに限ると思います!」
 

サバサバしている、ということは、自分から言うことではなく他人が見て感じること。「自サバ女」の近くには、決して寄りつかないことをおすすめします。

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