dodaを運営するパーソルキャリア株式会社は、正社員で働く20歳~59歳の男女1万5000人を対象に、「地方転職に関心を持つ人」と「なぜ地方に移住したいのか」を調査しました。コロナ禍によりリモートワークが拡大し働く場所の自由が広がったとみられますが、どのような結果になったのでしょうか。
地方移住(Uターン・Iターン)の希望は全体の3割
まず、「新型コロナ感染拡大の影響で、あなたは故郷や地方へ移住して仕事をすることに対してどの程度興味を持っていますか」と調査したところ、全体の約3割が「地方転職に興味がある」と回答しました。
そのうち、「興味があり、すでに移住している」という人は2.6%、「興味があり、前向きに検討したいと思う」という人は7.9%、「まあまあ興味がある」という人は18.7%でした。なお、「あまり興味がない」という人は29.3%、「まったく興味がない」という人は41.4%という結果になりました。
また、地方転職に興味を持つ方に「あなたが希望する働き方について教えてください」と尋ねたところ、「地方に住んで、その地方の企業で働きたい」が48.9%、「地方に住んで、首都圏の企業にリモートワークなどで働きたい」という回答が51.1%でした。2番目の回答は、コロナ禍におけるリモートワークの拡大によりどこでも働くことが可能になったことが色濃く反映された結果だといえます。
地方移住(Uターン・Iターン)への関心が高いのは20~30代
年代別に地方移住への関心を調査したところ、特に関心が高いのは20〜30代の若い年齢層だということが判明しました。「新型コロナ感染拡大の影響で、あなたは故郷や地方へ移住して仕事をすることに対してどの程度興味を持っていますか」という質問に対し、20代の37.0%、30代の30.2%が「興味がある」と回答しており、いずれも全体平均の29.2%を上回っています。
特に20代に着目すると「興味があり、すでに移住している」、「興味があり、前向きに検討したいと思う」がいずれもすべての年代において最大の割合を占めています。
地方移住を実際にした人の、地方移住理由とは
■都市部から地方や故郷に転職した理由
- 1位 実家がある(44.9%)
- 2位 自然にあふれた魅力的な環境(20.9%)
- 3位 都会の生活に疲れた(20.5%)
- 4位 生活コストの削減(17.3%)
- 5位 子育てに適した自然環境(16.5%)
- 6位 現在の環境から離れたい(13.4%)
- 7位 趣味・生き方が実現できる場所を求めている(8.0%)
- 8位 知人に誘われている・知人がいる(6.5%)
- 9位 子どもの教育・知力・学力向上(6.0%)
- 10位 住んでみたい好きな場所がある(5.7%)
これまでに都市部から地方や故郷に転職した経験があるという人(転勤は除く)にその理由を尋ねたところ、「実家がある」が44.9%で2位を大きく離し1位になりました。慣れ親しんだ土地で生活を送りたいようです。また、2位に「自然にあふれた魅力的な環境」(20.9%)、3位に「都会の生活に疲れた」(20.5%)、4位に「生活コストの削減」(17.3%)などが高順位につけていることから、東京などの首都圏から脱出し、自身の生活満足度を上げたいという意図が読み取れます。
コロナ禍によるリモートワークの普及などにより、これまで以上に地方移住への関心が高いことがわかりました。特に、調査対象の年代別では若い20代~30代に比較的強くみられる傾向があります。地方での暮らしには、給与面や不便さというデメリットがある一方で、都会と違った自然や生活コストの安さを味わうことができます。都市か、地方か、自身の価値観と照らし合わせてより良く働ける場所を選びたいですね。
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