現在も大ヒット公開中の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』に加えて『名探偵コナン 緋色の弾丸』の公開が始まるなど、2020年に引き続き、日本のアニメ映画の勢いが止まりません。
ボイスノートマガジンは4月16日、「最も好きなアニメ映画」ランキングを発表しました。興行通信社が発表した日本公開映画の歴代興収ベスト100にランクインしている全アニメ映画(CGアニメ作品も含む)の中から、事前調査で「アニメ映画を観る」と回答した746名の投票により決定しました。
1位は『千と千尋の神隠し』! 宮崎駿監督の最高作という声も
監督・原作および脚本は宮崎駿監督が手がけ、2001年7月20日に公開された『千と千尋の神隠し』。スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画です。2020年12月に『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が記録を更新するまでの約19年間、日本歴代興行収入で第1位を保持し続けました。
投票した人からは「異世界で主人公が繰り広げる冒険がスリリングで面白い」「映画の作画が素晴らしい。実際にこんな世界があったらという想像が膨らむ」「宮崎駿の最高作だと思う」などのコメントが寄せられました。「キャラクターがそれぞれ個性があって、生き生きしている感じがする」という声があるように、カオナシ、湯婆婆など独特の世界観を持つキャラクターも人気。地上波で何度も放送されていますが、2020年に全国の映画館で再上映された際も全国映画動員ランキングで1位になるなど、人気の底力を感じます。海外ではアメリカの人気シンガー、アリアナ・グランデが主人公である千尋のタトゥーを入れているなど、海外での人気も高い作品です。
2位は、勢いが止まらない『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
2021年4月26日現在、興行収入397.8億円を記録。4月23日にはアメリカ、カナダでの公開も始まり、米国内で公開された外国語映画のオープニング興行成績として歴代1位を記録しています。前述したとおり『千と千尋の神隠し』を抜いて、日本歴代興行収入第1位となりました。
「キャラクター達の本気の戦いがかっこいい」「親子、家族愛、兄弟愛。諦めない、負けない気持ちになる」などのほか、「大人の涙腺を崩壊させてくれる」「子供の付き添いで観たが、いつの間にか魅了されていた」など、子供から大人まで幅広い年代を魅了しているようです。「鬼滅の刃」は漫画、アニメで高い人気を得ていましたが、映画から入って好きになったという人も多く、もはや社会現象とも言える勢いでまだ記録を伸ばし続けています。
3位はジブリ映画ファンも一目置く『もののけ姫』
『千と千尋の神隠し』と同様に、監督・原作および脚本は宮崎駿監督が手がけている『もののけ姫』。1997年7月に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画です。
室町時代の頃の日本を舞台に、自然を破壊していく人間と、それに抗う森の生き物たちの戦いを描いた「人間と自然」がテーマの作品です。宣伝ポスターに大きく刷られたキャッチコピー「生きろ。」も話題になりました。
「美しい自然が描かれていて、キャラクターが皆魅力的。メッセージ性の強い物語に引き込まれる」「テーマが壮大で世界観が好き」「アニメ映画とはいえ、内容がとても深く大人が見ても感動できる内容だった」などのコメントが見られました。「ジブリ映画全般が好きだが、その中で一番好き」というコメントが見られるなど、ジブリ映画ファンの中でも一目置かれる作品のようです。
大人も子どもも一緒に、世代を超えて楽しめるアニメ映画。10位にランクインした中でまだ観ていない気になる作品があれば、おうち時間を利用して、ゆっくり鑑賞してみるのもいいですね。
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