コロナ禍ですっかり定着化したリモートワーク。オンライン会議などの増加で髪の毛に対する意識も変わった人が多く、オンライン環境下で「自分の髪の毛を気にするようになった」と回答した人は約6割、「相手の髪の毛を気にするようになった」と回答した人は約5割と、高い割合で「髪」が注目されています。コロナ禍で髪の毛を気にする人が増えたことからも明らかなように、「顔の上半分の印象」つまり「上顔印象」が重要となっています。
髪の毛を美しく保つためにも正しいヘアケアを行いたいところですが、「頭皮を叩けば薄毛や白髪を回避できる」など、ヘアケアには真偽が定かではない噂もたくさんありますよね。そこで、巷に流れるヘアケアの噂について、大正製薬のヘアケア研究員さんに直接聞いてみました。
「『頭皮を叩いて薄毛回避』『何回もブラッシングで白髪ゼロ』は本当?」
「毎日何回もブラッシングをしていて白髪が生えてこない」という話を聞いたことがあります。また、「毎日ブラシで頭皮を叩いて薄毛を回避した」など、実際にあり得ることなのでしょうか?
「ブラシで叩いたり、強い力で頻繁にマッサージしたりするなどの刺激は、頭皮を傷つけたり炎症を引き起こすなど、負担をかけてしまいます。
髪の成長には血流が関係しています。頭皮の血流が悪くなると、髪が乾燥しやすくなったり脱毛の原因にも。頭皮の血流を促すには、頭皮マッサージがおすすめです。指の腹を使い、気持ちいいと思うくらいの強さでのマッサージが有効的です。
白髪の発生は、女性ホルモンの減少や血流の滞り、細胞の機能低下などにより、メラニンの生産量が減少することが関係していると言われていますが、実際には、まだ解明されていません。白髪対策には予防が重要で、バランスの良い食事、十分な睡眠などのインナーケアを心がけることが大切です」(大正製薬 廣岡さん)
「『ストレスで髪が抜ける』は本当? ストレスは髪にどう影響する?」
「ストレスで円形脱毛症になる」とはよく聞きますが、生活習慣やストレスは具体的に髪にどう影響するのでしょうか?
「ストレスによってホルモンバランスや自律神経が乱れてしまうと、血流が低下してしまいます。血流の低下によって、髪の成長に必要な栄養が届けられないことが抜け毛の原因になり得ます。
ストレスによる寝不足、食欲不振などが血流の低下の原因となることも。自分なりのリラックスタイムを作り、ストレスを発散することが、髪に栄養を届けるという面でも大切です」(大正製薬 廣岡さん)
「コロナ禍で髪が外気に触れない状況は良い? 悪い?」
髪が紫外線に当たるのはよくない、ということを教えていただきました。逆に、コロナ禍で家にいる時間が増えましたが、外気に触れないことは髪に影響するのでしょうか?
「髪は、外気の影響で乾燥したり、湿気を帯びたりします。乾燥すると艶がなくなりパサつきが目立つようになる一方で、湿気を帯びると髪の適切な水分量が乱れ、ボサボサに広がったり、うねったりします。よって、バランスよく日常的に保湿をし、油分を補うシャンプーやトリートメントなどでケアすることが有効的です。
逆に、家にいる時間が増えることによる髪への影響で懸念されるのは、ストレスです。上手にリフレッシュ時間を取り入れてストレスを発散することは、髪にいい影響を与えます」(大正製薬 廣岡さん)
髪のお悩みには「日頃のケアアイテムの見直し」が大切!
髪の悩みとその原因は様々ですが、「髪のボリューム不足」は加齢とともに減っていく「頭髪密度」が関係しています。頭髪密度が減少する原因は、ヘアサイクルの乱れによるもので、髪の成長期が短くなり、髪が育たないまま抜けてしまう、髪が生えないなどの症状が出てきます。この乱れたヘアサイクルを整え、頭髪密度を高めるのが、大正製薬の『リアップリジェンヌ』です。
一般用医薬品として唯一発毛効果が認められている成分ミノキシジルを配合し、育毛や抜け毛の進行予防にも効果を発揮します。乾燥しがちな女性の頭皮を考えた保湿成分の独自処方で、女性の髪と頭皮をケアします。年齢とともに変化していく、髪質、髪の状態。今の髪の状態に合った有効なヘアケア方法を取り入れて、マスク着用時でも上顔印象アップを!
「ヘアケアの噂」について教えてくれたのは……
ヘアケアの噂について教えてくれたのは、大正製薬でヘアケア部門の研究をされている研究員の廣岡 優美さんです。
【プロフィール】
大正製薬株式会社 研究員
廣岡 優美(Hirooka Yumi)
【略歴】
・横浜国立大学大学院卒後,大正製薬入社
・セルフメディケーション研究開発本部所属
・入社後主にヘアケア関連の研究開発に従事