マスク着用が当たり前になった日常。大正製薬が実施した調査によると、9割以上の人が「顔の上半分」、つまり「上顔印象」が大切だと感じています。実際に、「顔周りで相手の第一印象を決めるパーツ」のアンケート調査によると、「髪、髪型」は1位の「目元」に次ぐ2位にランクイン。
まだまだ続くおうち時間を利用してヘアケアを見直したいところですが、「ワカメを食べると髪がフサフサになる」「髪が濡れたまま寝るのはダメ」など、ヘアケアにまつわる噂は何が本当で何がウソなのでしょうか? 気になるヘアケアの噂について、大正製薬のヘアケア研究員さんに取材しました。
「『ワカメを食べると髪がフサフサになる』は本当? 食べ物は髪に影響する?」
「ワカメなどの海藻類は髪にいい」「ひじきを食べると白髪が生えにくい」など、「〇〇を食べると髪にいい」とはよく聞きますが、実際に『食べ物』が髪の状態に影響することはあるのでしょうか?大正製薬の研究員廣岡さんに聞いてみました。
「よく言われている、「海藻類が特に髪に良い」ということについては、まだ科学的根拠はありません。ですが、食生活が髪の状態に影響する、というのは事実です。
健康な髪を保つには、髪の材料となるタンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく摂取することが大切です。特に亜鉛や鉄などのミネラルは、毛髪の成長を促進する栄養素。積極的に摂取することで、髪の成長を促します。
たとえば、亜鉛を豊富に含む食品は、牡蠣、肉類、アーモンド、卵黄など。鉄を豊富に含む食品は、ほうれん草、ひじき、レバー、わかさぎ、あさりなどです。『ひじきが髪にいい』と言われるのは、鉄を多く含むという点で一理ある、ということですね」(大正製薬 廣岡さん)
「髪が濡れたまま寝るのはダメ?」
「お風呂のあと、髪が濡れたまま寝ると髪が傷みますよ」と美容師さんに言われたことがあるのですが、これには何か根拠があるのでしょうか?
「これは、本当です。髪を濡れたままの状態で長い時間放置してしまうと、髪のダメージや乾燥の原因になります。濡れていると髪のキューティクルが開いたままの状態になってしまい、外部の影響を受けやすくなります。シャンプー後にタオルで髪と頭皮の水分を拭きとり、ドライヤーで乾かしてから寝るようにしましょう。お風呂を出て、ドライヤーをするタイミングは、なるべく早めがおすすめです。
ただ、髪は熱にも敏感です。ドライヤーは20cmくらい距離を離して、頭の上の方からしっかりと乾かしましょう。強めの温風で半分程度乾かして冷風に切り替えれば、キューティクルもきゅっと引き締まります」(大正製薬 廣岡さん)
「暑い時期、紫外線に直接当たった状態と帽子で蒸れている状態、どちらが髪にはNG?」
紫外線が気になる季節。外出時には帽子が手離せなくなりますが、髪の毛が紫外線に当たっている状態と帽子をかぶって蒸れている状態、どちらが髪にとっては良くないのでしょうか?
「どちらも髪には良くない状態といえます。紫外線は地肌の毛根部まで届いてしまいますので、地肌の新陳代謝が悪くなって毛根が正常に機能しなくなり、脱毛することもあると言われています。さらに、強い紫外線は髪のパサつきやごわつきの原因にも。特に4~8月の紫外線が強い時期は、直接髪を紫外線に当てない対策が必要です。
次に、帽子で蒸れている状態についてですが、健やかな髪を育むには頭皮の状態を清潔に保つことが重要です。長く蒸れた状態は、雑菌などの繁殖や皮脂によって頭皮が炎症する原因となります。通気性に優れた帽子を使用して、紫外線対策と頭皮の環境を快適に保つ、両方向でのケアが理想的です。
また、髪のキューティクルが開いた状態は、紫外線の影響をより強く受けてしまう可能性があります。紫外線によるダメージを抑えるには、日々のケアが大切。シャンプー、トリートメントでしっかりケアし、オイルなどをつけて外部からの影響を軽減しましょう」(大正製薬 廣岡さん)
加齢による髪の変化を感じたら、シャンプーやトリートメントから見直しを!
髪が細くなってきた、うねりやすくなってきた、抜け毛が気になる……など、今までなかった髪の変化を感じたら、どんなケアをすればいいのでしょうか?
「今までにない髪の悩みに気付いたときは、日々のヘアケアを見直すタイミングです。まずは、髪質や頭皮の状態に合わせて、シャンプー、トリートメントを選ぶことが大切。抜け毛が気になってきたら、頭皮のエッセンスや育毛剤を使用し、血流を良くする頭皮マッサージを取り入れましょう」(大正製薬 廣岡さん)
女性の髪のボリュームダウンは、髪密度の低下が影響しています。年齢を重ねた髪は水分と油分が減少して空洞化が起こります。これが、髪密度の低下です。リジェンヌシャンプー・トリートメントは、髪内部(コルテックス)の髪密度を整えながら(※)、髪内部を保護する役割のキューティクルの凹凸も滑らかにします。※髪の水分や油分を補うこと
ケラチンなどのタンパク質をはじめ、水分、油分を補うことで髪1本1本の「髪内部の髪密度」を整え、健やかな髪に導くのが『リジェンヌシャンプー』と『リジェンヌトリートメント』。また、皮膚コンディショニング成分、保湿成分などを配合し、年齢を重ねた女性の頭皮や年齢とともにペタッとなりがちな髪のボリューム悩みに応えてくれる、毎日のヘアケアアイテムです。
「ヘアケアの噂」について教えてくれたのは……
ヘアケアの噂について教えてくれたのは、大正製薬でヘアケア部門の研究をされている研究員の廣岡 優美さんです。
【プロフィール】
大正製薬株式会社 研究員 廣岡 優美(Hirooka Yumi)
【略歴】
・横浜国立大学大学院卒後,大正製薬入社
・セルフメディケーション研究開発本部所属
・入社後主にヘアケア関連の研究開発に従事