「Z世代」と呼ばれる10代~20代前半の若者は、家族の存在をどのように考えているのでしょうか。女子高生の子どもがいる筆者からすると、「ああ、分かる」と思わずにいられない調査結果が発表されました。
SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.」が行った「Z世代の家族に対する意識・実態」です。調査は2021年3月、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の1都3県に住む15~18歳の高校生男女200人、計400人を対象に行われました。
母親は友達と考える女子高生が約2割
調査によると、女子高生から見た父親の存在は「尊敬する人」が16.6%、「先生」が6.1%、「特になし・家族というイメージしかない」が59.7%となりました。
一方母親に対しては「尊敬する人」が25.1%、「親友・友達」が19.6%、「特になし・家族というイメージしかない」が44.7%となっています。
両親に対してはあくまで家族というイメージを持っている女子高生が多いものの、母親に対しては友達や親友のような感覚の女子高生が約20%いることが分かりました。これは父親には持たない感覚でもあります。
母親と洋服をシェアすることも
家族とシェアしているモノ・コトについては、「ヘアケア品(シャンプー、リンス、トリートメントなど)」が最も多く、全体の43.0%、次は「服」で39.4%です。
これに関しては筆者も同じで、シャンプーやトリートメントは娘と共有しています。理由は、お互いに髪質にあっているから同じ物で全く問題ないこと、そしてお風呂場に置く物を増やしたくないという筆者の考えもあります。掃除をしやすくするためです。
洋服に関しても、娘とシェアしています。お互いにカジュアルな服装が好きなので、必然的に似たような服を選びます。だったら一緒に使えばいいという、とってもシンプルな考えが元になっています。もちろんサイズもほぼ同じ。ちなみに靴のサイズも同じなので、スニーカーを借りることもあります。
「友達親子」は悪いことではない
高校生が親を友達のように考えることに関しては、賛否両論あると思います。親だから尊敬しなければならない!という意見もあるのは事実でしょう。
一方で尊敬することが親との距離感につながるのは、ちょっと問題かなと筆者は考えています。例えば中高生は悩みを抱える時期で、進路などは親に相談しなければなりません。そこで本音を言えないような関係だったら、子どもにとっても不幸と思えてならないからです。
経験値が高い親だからこそ「うわて」になれる
親と友達のように付き合っていくことは、筆者は反対ではありません。高校生にもなると体格も母親と同じくらいになりますし、社会に接する機会が増えて情報量も多くなります。大人にかなり近づいているのだから、「子ども」と考えるほうが無理があるように感じます。
とはいえ、母親のほうが圧倒的に知識も多く経験値も高いのだから、子どもより「うわて」でいることは必要だなと、ちょっと考える時もあるのは事実です。先回りをして考えるというか。子どもがやろうとしていることに関して、結果がなんとなく分かることも多いのですが、まずは経験としてやらせてみる。でも失敗したときのフォローも考えたりするという感じです。
友達のようなカジュアルでフラットな関係であるけれど、最終的にはきちんと子どもを助けたり、支えていく存在が親なのだろうなと筆者は考えています。
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