育休復帰予定・経験者の約9割が「家事育児と仕事の両立」に不安を抱えている――ママ・プレママ向けコミュニティ「Mrelations PLUS」が行った働く母親の意識調査からは、このような結果がわかりました。具体的にどのような点に不安を感じるのでしょうか。
調査は2021年2月26日〜3月10日の期間、未就学児~小学生の子を持つ働く母親・プレママ(25~55歳)70名を対象にインターネットで行いました。
育休復帰予定・経験者の約9割が「家事育児と仕事の両立」に不安
育休復帰予定・経験者の方へ「保育園入園時に不安だったこと」を聞いたところ、「育児・家事・仕事の両立」に対する不安を持つ人が86.5%と、2位と大きく差をつけて1位になりました。次に「登園後の生活スケジュールについて」47.4%、「子どもを預けることへの罪悪感」31.6%と続いています。
調査の結果、上位2項から「家事育児と仕事の両立」が多くの働く母親に共通する悩みであることがわかります。時間面や精神面において両立が難しいことや、夫の帰りが遅い場合、ワンオペのため子供へ負担をかけてしまうことを心配する声も上がっています。
約9割が小学校入学に向け情報収取を実施するも、不安の声が
「小学校入学に向け、情報収集をしているか」と質問したところ、約9割の母親たちが「はい」と回答。「コロナ禍、どのように入学式を執り行うのか」「生活時間を『どのように』『いつから』変えていけばいいのか」といった不安の声が挙げられました。
このほか、小学校入学を1~2年後に控える子どもを持つ母親から「小学校入学に関する情報収集がしたい」という声が数多くありました。子どもの小学校入学は母親のライフスタイルへも影響するため、早い段階から情報収集に取り組んでいることが伺えます。
「子どものライフステージの変化」に関する情報収集する方法については、約8割が「家族や友人といった知人」、約半数が「インターネット検索」と回答。身近な知人経由の情報が依然として頼られる中、コロナ禍により直接会って話を伺う機会が減ってしまったことで、情報収集に不安を感じる母親も見受けられました。
短勤務終了を迎える母親からは柔軟な働き方を求める声も
新年度は子どもだけでなく、母親のライフスタイルにも変化があります。会社の制度によっては「時短勤務制度は子どもが3歳まで」と定める会社もあり、時短勤務からフルタイムに勤務形態が変わるタイミングになることも。しかし、依然として手がかかることには変わりはなく、より柔軟な働き方を求める声も上がっています。
母親自身のライフスタイルの変化もあり、仕事や家事・育児の両立の不安から、「先輩ママに対して聞きたい悩み」については「ワンオペでつい子どもにきつく当たってしまいます」「自分の時間は確保できていますか?」など、自身に関する悩みが多く寄せられました。
「育児・家事・仕事の両立」へ不安に感じている方は多くいます。「小学校入学」へ向け早くから情報収集を取り組むのは、育休復帰時に感じた困難な経験からくる気持ちの現れかもしれません。
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