アルバイト代やお小遣いなどが収入源の学生は、1カ月のお金をどんなことに使っているのでしょうか? 意外なことに、お金の使い道2位は「貯金」! 今どきの若者のお金に対する意識や貯金の実態について、興味深い調査結果が出ています。
SHIBUYA109エンタテイメントは3月16日、18~24歳の男女を対象に行った「若者のお金に対する意識・実態」ついての調査結果を発表しました。同調査は、2021年2月に、1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)の学生400人を対象にインターネットにより実施。
1カ月のお金の使い道、2位は「貯金」!
アルバイトや定額のお小遣いなど、 1カ月あたりの収入の平均金額(直近1年間)は5万8575円。月収の使い道で最も多いのは「交際費(23.5%)」で、支出平均額は1カ月1万5125円。次いで「貯金(14.5%)」が1カ月1万7075円、「ファッション・アクセサリー(14.0%)」は1カ月1万388円でした。
コロナ禍で貯金をする人が増加
コロナ禍により、お金の使い道にも変化が出ています。コロナ禍で支出が増えたカテゴリの1位は「貯金(31.8%)」、2位が「書籍・漫画、TVゲーム・スマホゲーム(27.5%)」、3位「スキンケア・ヘアケア(23.3%)」でした。
2位の「書籍・漫画、TVゲーム・スマホゲーム」は、「雑誌読み放題のサブスクリプションサービスを契約し、今まで読んでいなかったジャンルの雑誌も含めて定期的に読むようになった」という声もあり、コロナ禍でおうち時間を充実させるための課金が増加しているようです。
逆に支出が減ったカテゴリの1位は「旅行・レジャー(48.0%)」、2位は「交際費(46.5%)」、3位「美容院(30.0%)」でした。
Instagramで節約術をチェック! 「インスタマガジン」も活用
お金を有意義に使用するために行っていることで、最も多かったのは「ポイントを貯める(58.5%)」、次いで「SNSで節約術をチェック(31.0%)」「家計簿をつける(28.8%)」でした。
主な収入源がアルバイトという人が多く、シフトの増減で収入が不安定であることから、お金のやりくりに関心の高い人が多いようです。Instagramでは「“手取り〇万円のOLの生活”等のタイトルの投稿をチェックしている」や「学生の服の着回し術や、月々の服にかけるお金などを参考にしている」という回答がありました。画像内にテキストがたくさん書かれた「インスタマガジン」と呼ばれる投稿が人気で、より具体的な節約術を知るために活用されています。
若者の貯金総額は平均約30万円! 約8割が「無理をしない」貯金スタイル
「現在貯金をしている」人は77.8%。そのうち「不定期だが出来るときに貯金をしている」人は47.8%、「定期的に貯金をしている」人は30.0%でした。「毎月の貯金額が決まっているわけではないが、月末に余った額を貯金している」「通常より収入が多かった時に、差額を貯金している」と、無理のない範囲で貯金をしている人も多いようです。
貯金の総額は平均27万7478円。貯金をしている理由で最も多かったのは、「もしもの時のため(46.3%)」。次いで「欲しいものがあるから(29.3%)」「貯金が楽しいから(23.5%)」でした。
「もしもの時」とは、何か起こったとき、ということではなく、旅行などの大きな出費が必要なときや留学のチャンス、パソコンなど高額なものが欲しくなったときなど、近い将来に起こりうるポジティブな「もしも」を想定しているものでした。
「貯蓄や資産が少ない」ことに不安を感じる
お金に関して不安に感じることは、「貯蓄や資産が少ない(49.3%)」の次に「お金についての知識がない(37.5%)」が挙げられました。そのほか、「卒業後、就職した後の収入」や「将来、子どもを育てる資金」「将来、親の介護にかかるお金」など、10年、20年、それ以上先の将来のことも考えて不安に感じる人も少なくありません。
今どきの若者は、「自分が価値を感じたものに対してお金をつぎ込み、それ以外はできる限り節約する」という、メリハリのある消費が特徴です。「メリハリ消費」を実現するために、「購入前に様々な情報をチェックし、自分なりに悩み切ってから購入する」「通販では、欲しいものがあったら何日か情報収集・検討をする」「まずはSNSで必ず情報を集める」など、購入前の情報収集や検討に時間をかけ、必要かどうかをじっくり考える人が多いようです。
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