ビズヒッツは3月31日、リモートワーク経験のある男女500人を対象に行った「リモートワークで増えた支出、減った支出」についての調査結果を発表しました。同調査は、2021年2月13~15日の期間でインターネットにより実施。
新型コロナの影響でリモートワークに切り替えたことにより、金銭面に変化はあったのでしょうか? アンケートにより、リモートワークの貯蓄額への影響も見えてきました。
88%の人が、リモートワークで「支出に変化があった」
リモートワークによって支出に変化があった人は全体の88%と、多くの人がリモートワークによる生活スタイルの変化に伴い、金銭面でも変化があったようです。
リモートワークで増えた支出の第1位は、ライフラインである水道・電気・ガスの「水道・光熱費」。在宅時間が増え、エアコンの使用時間、トイレの回数、パソコンなど電子機器の使用時間が増えたための当然の結果といえるでしょう。
2位は、おやつや飲み物代を含めた「食費」。特に、今までリーズナブルな社食や社内のドリンクスタンドなどを利用していた人は、かなり出費が増えたかもしれません。「仕事中に飲む、少し高めの紅茶代」(20代女性)や「お菓子代が増えた」という回答もありました。
3位の「設備・備品費」には、リモートワークに必要とされるパソコン周辺機器などが影響しているようです。リモートワーク用に「パソコンを貸与する」企業は多いようですが、ヘッドセットやWebカメラなどのPCアクセサリー、デスクやパーテーションを購入した人も。4位の「通信費」も自宅のネット環境整備や仕事上で電話をすることが増えたための携帯料金がかさんだ人が多いようです。
リモートワークで減った支出1位は「外食費」
リモートワークで減った支出の1位は、「外食費」。「歓送迎会や飲み会などがなくなったため」(20代男性)、「外食だった昼食が、完全に自炊になった」(30代女性)などの回答が見られました。
2位は「交通費」。通勤で使う、電車などの公共交通機関の利用だけでなく、車通勤のガソリン代、さらに営業の訪問がオンライン商談に変更になったため、営業用交通費も含めて支出が減りました。4位の「交際費」は、仕事上での同僚や顧客との会食、さらに仕事だけでなく、プライベートでも友人や恋人と会う機会も少なくなったという人も多いようです。
リモートワークによって貯蓄額が増えた?
リモートワークによって「貯蓄が増えた」人は32.8%、「減った」人は21.2%でした。
「貯蓄額が増えた」理由には、「リモートワークを始めてから将来への不安も増え、貯金にすごく興味が湧いた」(20代女性)、「通勤のストレスで、買い食いや買い物をしてしまっていたのが減った」(40代女性)など、社会の変化に不安を感じ、節約や貯蓄に取り組むようになったことや支出が減ったことがきっかけ、という回答が見られました。
逆に「貯蓄額が減った」理由には、「リモートワークになり減給になったから」(10代女性)、「仕事用のパソコンや携帯の充電、エアコンや照明の電気代がかさんだから」(40代女性)など、リモートワークによって「支出が増えた」ことや、残業手当や通勤手当などを含めた「収入が減った」ことが挙げられました。
「貯蓄額が変わらなかった」44.6%の人の中には、「外食費は減ったものの、電気料金が増えた」など、減った支出と増えた支出が、結果プラスマイナス0で貯蓄を増やすことができない、という人もいたようです。
ほとんどの人が、リモートワークによって支出に変化があったと回答し、リモートワークによって貯蓄額が変化した人も半数以上でした。
貯蓄に関しては、単純に支出の増減によるものだけでなく、リモートワークがきっかけで、社会情勢の変化に不安を感じ、将来のための節約や貯蓄などへの意識が変わったことも影響しているようです。
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