【図版あり】大学入学から卒業までに合計でいくらかかる?令和最新版の調査結果

いまや一般的になりつつある大学進学ですが、大学に通うために必要な学費はどのくらいなのでしょうか。今回は、日本政策金融公庫が実施した、令和2年度「教育費負担の実態調査」から、大学進学でかかる教育費を紹介します。

短大・大学の進学率は過去最高の58.6%

文部科学省が実施した調査「学校基本調査」によれば、2020年度の短大・大学の進学率は過去最高の58.6%になりました。いまや一般的になりつつある大学進学ですが、大学に通うために必要な学費はどのくらいなのでしょうか。

今回は、日本政策金融公庫が実施した、令和2年度「教育費負担の実態調査」から、大学進学でかかる教育費を紹介します。
 

私立理系は合計863万円

まず、下に示しているのは、国公立・私立別にみた、受験費用をはじめとする入学費用の平均金額です。
 



調査結果によれば、「国公立大学」で総額76.9万円かかっていることがわかります。最も高いのは「私立大学文系」で、95.1万円となっています。

次に、入学後の在学中にかかる費用を確認します。下に示しているのは、国公立・私立別にみた、1年あたりの在学費用の平均金額です。

 



最も高いのは私立大学理系で1年あたり192.2万円となっています。最も低いのは国公立大学で、1年あたり115万円という結果になりました。

それでは、入学金も含めた大学に通った総額はどのくらいなのでしょうか。次のグラフは、最初に確認した入学費用と、在学費用を通った年数で掛け合わせたものの合計を示したものです。

 



私立大学理系では、入学費用から4年後の卒業まで、合計863万円の費用がかかることがわかります。国公立大学では合計537万となっており、326万円のひらきがあります。
 

世帯年収に占める在学費用の割合が30%を超える世帯も

前述の大学費用は、家計にどの程度影響するのでしょうか。最後に示すのは、令和元年と令和2年の学費の比較、そして世帯年収のなかで在学費用が占める割合を示したものです。

 



在学費用の平均は、どの年収段階の世帯でも若干の減少が確認できます。世帯年収における在学費用の割合では、「200万円以上400万円未満」の世帯において30%占めています。最も割合が低いのは「800万円以上」の世帯で、約10%ということがわかりました。

以上、今回は、大学にかかる費用(入学費用、在学費用)を国公立・私立別に紹介しました。
 

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