家を買うとき、資金はどれくらい用意している?
三大出費の1つにもなっている住宅費。マイホームを買うことは、長期的に支払っていく大きな買い物ですが、どのくらいの資金を用意するのがよいのでしょうか。
そこで今回は、国土交通省が実施した調査「住宅市場動向調査」から、住宅を取得した人々の購入資金や住宅ローンの返済期間について、調査データを紹介します。
注文住宅の総額は平均約4600万
まず、下に示しているのは、住宅を取得するにあたって用意した資金の平均をグラフにまとめたものです。借入金とは、住宅ローンをはじめ住宅購入時に外部から借りたお金の事を指し、住宅の総額の自己資金の割合を、自己資金比率として示しています。
土地を購入した、注文住宅の新築世帯では、購入資金は合計で4615万円となっており、そのうち自己資金は27%の1254万円となっています。
中古戸建住宅の場合、購入資金は合計2585万円、自己資金は39.1%の1010万円となっています。自己資金の平均金額はそこまで変わらないですが、購入資金の合計金額はおよそ1.8倍異なっています。
このグラフは、初めてマイホームを購入した人以外の数値も含まれます。そこで、次は、住宅の一次取得者(はじめて家を購入した人)に絞り、購入資金を確認してみます。
一次取得者の購入資金を見ると、土地を購入した注文住宅の場合4294万円となっており、自己資金比率は19.2%、自己資金の額は826万円となっています。中古戸建住宅の場合、購入資金の総額は平均で新築の約55%という結果になりました。
住宅ローンの返済期間と毎年の返済額
次に、住宅ローンの活用についてのデータを見ていきます。下に示しているのは、各住宅における住宅ローンの有無を整理したものです。
注文住宅や注文住宅(新築)の購入者の70%以上が住宅ローンを利用していることがわかります。中古戸建住宅や、中古マンションとなると、ローンありと回答した人は50%弱。ローンなしという人も全体の30%程度いることがわかります。
こちらのグラフは、各住宅別にみた、住宅ローンの平均返済期間です。新築で住宅を取得した場合、返済期間は32年~33年ほどとなっていることがわかります。同調査で行われた「新築を購入する世帯主の平均年齢」は、40歳となっています。そこから試算すると、73歳~74.7歳に返済が終了する計算となります。
最後に、住宅ローンの年間返済額を確認しましょう。返済負担率とは「年収に占める年間返済額の割合」のことです。注文住宅で住宅ローンを組んだ人の平均年間返済額は、123.2万円となっており、返済負担率は18.2%です。
一方、中古マンションは年間返済額は94.6万円、返済負担率は13.9%となっています。
以上、今回は、住宅購入時の購入資金について、自己資金の平均金額や住宅ローンの返済期間、年間返済額について確認しました。