新しい生活様式で変わった支出

世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。中国の湖北省武漢で最初に確認されて大混乱となったあの時から1年が経過し、予想もしていなかった生活様式が、今当たり前にすらなりつつあります。この変化によって、家計の中身、つまり支出先も大きく変化したのではないでしょうか。

今回は、総務省が毎月行っている「家計調査」をもとに、2020年1月~12月の1年間で増えた支出、減った支出を紹介します。

家計全体では、支出が5.3%減少

まず、2020年1年間の家計全体の支出の変化を確認します。下のグラフは、2人以上世帯を対象とした、2010年から2020年までの10年間の1か月あたりの支出金額と、実質増減率を示したものです。
 

このグラフによれば、家計支出は2019年からの1年間で5.2%減少しています。過去10年間を振り返ってみてもこの減少幅は見られません。

それでは、どのような支出が減少したのでしょうか。下の表は、各項目ごとの支出の増減をまとめたものです。
 


大きく支出が減少した項目は、下の通りです。
被服及び履物 -19.8%
交通・通信 -8.6%
教育 -2.9%
教養娯楽 -18.1%


逆に、支出が増加した項目は下の通りです。
光熱・水道 +1.9%
家具・家事用品 +6.1%
保険医療 +1.7%
 

増えた支出No.1は生鮮肉 減った支出No.1は一般外食

さらに具体的に見ていきましょう。下に示したグラフは、家計調査の小分類(全56項目)において、2020年と2019年の平均支出額の差分を求め、増加額が大きいものをランキングにまとめたものです。
 


〇増えた支出額ベスト5
生鮮肉 +8412円
生鮮野菜 +7095円
自動車等購入 +6162円
保険医療用品・器具 +6067円 
酒類 +5555円

次に見るのは、減少した支出ランキングです。
 


〇減った支出ベスト5
一般外食 -4万5791円
交通 -3万5715円
パック旅行費 -3万3339円
贈与金 -2万4211円
他の教養娯楽サービス -1万5137円

以上、今回は、2020年、コロナ禍で変化した家計の支出について、総務省の「家計調査」をもとに紹介しました。