第一生命保険は3月17日、全国の小~高校生3000人を対象に行った第32回「大人になったらなりたいもの」のアンケート調査結果を発表しました。
1989年から毎年発表している同調査では、近年YouTuberが1位になるなど話題となっていますが、コロナ禍ではどのような職業が人気となったのでしょうか。
コロナ禍で小学生に人気の職業は男子「会社員」、女子「パティシエ」
小学生男子に人気の職業は1位「会社員」(8.8%)、2位「YouTuber/動画投稿者」(8.4%)、3位「サッカー選手」(7.6%)でした。コロナ禍でリモートワークの導入が進む中、自宅で仕事をするお父さん・お母さんの姿を目の当たりにし、「会社員」という職業を身近に感じた子どもが多かったのかもしれません。選んだ理由は「好きだから」(45.4%)、「かっこいい/素敵だから」(23.1%)が上位でした。
小学生女子では、2位以下に大差をつけて「パティシエ」が1位(14.1%)でした。コロナ禍のステイホーム期間に家族とお菓子作りを楽しんだ子どもたちも多かったことも影響していると考えられます。2位は「教師/教員」(7.1%)、3位は「幼稚園の先生/保育士」(6.0%)でした。選んだ理由は男子と同じく「好きだから」(49.5%)、「かっこいい/素敵だから」(16.4%)が上位でした。
中高生に人気の職業、キーワードは「安定」「専門性」「社会貢献」
中高生男子に人気の職業は、1位「会社員」、2位「ITエンジニア/プログラマー」、3位「公務員」。選んだ理由は1位「好きだから」に続いて「誰かの役に立ちたいから」「収入が良さそうだから」が上位でした。社会で働くことがより具体的になるにつれ、「会社員」や「公務員」など安定的・現実的な職業を志望する学生が多いようです。
中高生女子では、こちらも1位「会社員」。2位は「公務員」、3位は「看護師」でした。選んだ理由は「好きだから」「誰かの役に立ちたいから」「収入が良さそうだから」が上位に。中高生女子では「誰かの役に立ちたいから」と選択した人の割合が男子よりも高く、第一生命保険では「新型コロナウイルスの流行により医療現場の第一線で働くエッセンシャル・ワーカーの重要性が広く認識される中、看護師を志す学生が増えているのでは」と分析しています。
「将来結婚したい」全学年・男女ともに5~6割
調査では「将来、結婚したいか」について質問したところ、全学年・男女ともに「はい」の回答が5~6割を占める結果となりました。
コロナ禍によってリアルで出会う機会が減りつつある中、昨今はAIが相性の良い相手を提案するといったサービスも出てきています。政府も少子化対策としてAIを活用した自治体の婚活支援への補助を打ち出すなど、出会いやコミュニケーションの形がさらに多様化。結婚したい若者の後押しとなることが期待されます。
なお、今回は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、調査方法を訪問回収法からインターネットに、対象者を幼児・児童から小学3~6年生、中学生、高校生へと変更しています。調査時期は2020年12月。
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