在宅ワークを推進する企業が増え、厚生労働省が提示する新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の実践例においても、「在宅ワーク(テレワーク)」が推奨されています。
一方で、在宅時間が長くなると、家が汚れやすくなったり、食事を用意する回数が増えたりと、これまで以上に家事の負担が増えているという側面も。
パナソニックは3月12日、「新型コロナウイルス感染拡大以降、在宅ワークをする機会が週3回以上に増えた」と回答した20~40代のロボット掃除機ユーザー500名(既婚かつ会社員の男女)を対象に行った「在宅ワーク時の床掃除」に関する調査結果を発表しました。同調査は、インターネットにて2月22~24日に実施されたもの。
「在宅ワークが増えたことで、床が汚れやすくなった」と感じる人は約9割
「在宅ワークの日は、オフィスなどでの勤務の日と比べて、どれくらい自宅にいる時間が増えますか?」という質問の結果は、平均「9.4時間」。「在宅ワークが増えたことで自宅の床が汚れやすくなったと感じる」人は約9割(88%)でした。
「在宅ワーク中に気になったことがある床の汚れ・ゴミ」は、「髪の毛やペットの毛」が95%と最も多く、「床の四隅に溜まったほこりやゴミ」(91%)、「壁際に溜まったほこりやゴミ」(90%)、「食事の食べこぼし」(83%)と続きました。
「オンライン会議の邪魔」「仕事に集中できない」という不満の声も
「家で仕事をしている最中に、ロボット掃除機を使用したことがある」人は86%。仕事中に自動で床をきれいにしてくれる「ロボット掃除機」は、床掃除の負担を軽減する上で頼りにしたいアイテムのひとつです。
一方で「家で仕事をしている最中にロボット掃除機を使用することについて、不安・不満を感じることはありますか?」という質問に対して、84%の人が「ある」と回答しています。
具体的には、「音がうるさくて仕事に集中できなくなる」(62%)、「音がうるさくてオンライン会議の邪魔になる」(56%)など「音」に関する回答が多く、他には「仕事中にきちんと掃除ができているか不安になる」(26%)、「仕事をしている部屋に入ってくる(ことが気になる)」(18%)と続きました。
在宅ワークの増加でロボット掃除機離れ?
逆に「在宅ワークが増えて以降、ロボット掃除機が使いづらく使用頻度が減った/使用しなくなった」人は約3人に1人(34%)。もともとは便利なはずのロボット掃除機が、在宅ワーク中の使用で、かえって邪魔に思えてしまうケースもあるようです。
オフィス勤務のときには「留守中」での使用が、在宅ワークでは「仕事中」での使用となってしまうことで、今までは気付かなかったことが気になり、ロボット掃除機に使いづらさを感じるようになってしまうことも少なくないようです。
「在宅ワーク」に対応したロボット掃除機が欲しい!
「現在使用しているロボット掃除機に追加したい性能」として最も多かったのは、「音が静か(仕事の邪魔になりにくい)」が70%。その他には、「部屋の隅や壁際まで掃除可能(気になる部屋の隅や壁際までしっかり掃除できる)」(53%)、「ラグやマットなどの段差を乗り越える機能(掃除の途中で座礁しない)」(42%)、「ダストボックスを丸洗いできる」(41%)、「エリア設定が可能(仕事部屋に入ってこない)」(35%)、「障害物回避技術(床に置きっぱなしの仕事道具などを避けて掃除できる)」(34%)などが上位の回答でした。
「静音機能やエリア設定など、在宅ワークに対応したロボット掃除機は、今後需要が増えると思いますか?」との質問には、95%の人が「そう思う」と回答しています。
「在宅ワークが増えて以降、スティック掃除機などで“ちょいがけ”(軽い掃除機がけ)をする機会が増えて、じっくり掃除機をかける頻度が減った」人が41%にのぼる中、今後は持ち主が在宅ワークを行うことを想定したロボット掃除機の需要が高まりそうです。
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