過剰に具材をつめ込んだハンバーガーが苦手だ

肉汁滴るパテをバベルの塔よろしく何層にも重ねてみたり、「チェーン店とは違うのだよ」と言わんばかりにステーキやらスペアリブやら容易に噛み切れないものまで挟んであったりする「意識高い系バーガー」たち……。真ん中になんて刺さっていたらますますイライラする。
 

ジュワ~とあふれる肉汁は嬉しいことばかりじゃない

まず、いくら美味しい肉とはいえ、過剰に肉汁が出るとバンズをベチャベチャに濡らして台無しにしてしまう。紙に挟んで食べるタイプだと汁が底にたまって一層ダメだし、第一、服にこぼしてしまうのが心配で安心していただくことができない。食べながら汁漏れに悩むのはもう少し年を取ってからでもいいではないか。

ジュワ~とあふれる肉汁は嬉しいことばかりじゃない
食べづらいハンバーガーが苦手だ

一口にかぶりつけないようなものを良しとするボリューム信仰も問題だ。ハンバーガーに複数の具材を挟むのはそれらのハーモニーを口中で同時に味わうためであって、具材ごとにバラして食べたりナイフで切り分けないといけないならそもそも一つのハンバーガーにしている意味がない。

崩れる心配がなく、一口で全ての具材が口におさまるサイズで、2個か3個に分けて作ればいいのだ。

また、ハンバーガーはステーキ肉、スペアリブ、フォアグラのような高級具材、本格的な具材を入れればそれで美味しくなるような簡単な食べ物ではない。ハンバーガーを作る上でもっとも重要なのはバンズとパテの調和……。

日本文化に置き換えるなら寿司のシャリとネタの調和のような絶妙なバランス感覚こそがハンバーガーの神髄なのだ。

あきらかに高級な具材は使っていないマクドナルドがこれほど日本で愛されているのは、一つ一つの具材のクオリティーはともかくその調和の点で競合店より優れているからに他ならない。

食べやすいハンバーガーなら串を刺す必要はないのではないか
食べやすいハンバーガーなら串など刺す必要はないのではないか

そして串。ここまで読んでいただいた方ならもうお気付きだと思うが、まともなハンバーガーなら串など刺す必要は一切ない。気付かずかぶりついて口に刺さったらどうしてくれるのだ。日々ハンバーガー作りに励む飲食店の皆さんにはぜひこの記事を真のハンバーガー作りのためのヒントとしていただきたい。