想定外の事態も?「国際結婚」経験者に聞く、相手の見極めポイント3

卓球元日本代表・福原愛さんの不倫報道を受け、国際結婚の難しさに焦点を当てた報道も増えているようですね。そこで今回は、「これだけは外せない!」というパートナー選びのポイントを、経験者のひとりでもある私自身の経験を踏まえてお伝えします。

卓球元日本代表・福原愛さんの不倫報道を受け、国際結婚の難しさに焦点を当てた報道も増えているようですね。一口に「国際結婚」といえど様々な国や背景の夫婦がいるので、一概に語ることは困難ですが、これから海外に嫁ごうとしている女性に「これだけは外せない!」というパートナー選びのポイントを、オーストリア人と国際結婚して現在はスイスに暮らす私自身の独断と偏見でお伝えしたいと思います。

移住当初の“第一の難関”を救う「食の好みが合う人」

このポイントは日本人同士の夫婦にも当てはまりますよね。しかし、いざ外国に住むとなると、その重要度は国内カップルの比ではありません。わざわざ日本人と結婚しようという人であれば、ある程度は日本文化をリスペクトし、和食を好んでいる人が多いはずです。ただ、そうでない場合は、相手の好きな食べ物や味付けをよく観察したり、聞き出したりして、さり気なく調査しておいた方が良いでしょう。
 

特に邦人コミュニティの小さな街や村に嫁ぐ際には、まともな和食レストランがほとんどなかったり、自宅で調理しようにも、食材や調味料すら入手しづらいケースも考えられ、新婚当初からストレスを抱えてしまいがちに。そのような場合でも、パートナーと食の好みが似通っていれば、相手国の郷土料理の中から自分の口に合うものを見つけやすくもなるので、国際結婚の序盤の難関「日本食シック」による危機がぐっとしのぎやすくなります。
 

“第二の障壁”周囲との軋轢時に「全力で味方をしてくれる人」

移住から1~2年経ち、国際結婚が少し軌道に乗ってくる頃に起こりがちなのが周囲との軋轢です。特に夫側の家族とは、お互いに慣れて遠慮がなくなると、小さな不平不満が募って大きな衝突が起こる可能性がありますし、現地でできた友人や、働き始めた職場の同僚などとの些細なすれ違いから摩擦が生じやすいのもこの頃です。そういえば、昨今話題のハリー王子とメーガン妃が周りとの齟齬をきたし、王子が妃を庇って王室離脱したのも国際結婚から1年10カ月の頃でした。
 

言語や文化の違いといった大きなハンディを背負いながら、常に周りとうまくやり続けることは想像以上に困難ですし、誰にも理解されないまま孤軍奮闘になってしまうこともあり得るでしょう。日本から海外にたった一人で嫁いできた妻の苦境を理解し、家族問題などの窮地に陥った際には常に寄り添い、全力で味方してくれる人なのかは、日頃の行動からぜひとも見極めておきたいところです。
 

“最後の関門”は「おひとり様の将来に備えてくれる人」

結婚当初はさほど気にならずとも、年を経るにつれて否応にも重要度が増すのがこのポイント! というのも、国際結婚で相手国に嫁ぐには、今まで築いてきた日本での生活基盤やキャリアを手放さざるを得ず、現地では無収入の専業主婦から始めるケースも少なくないからです。
 

加えて、日本人女性より長寿の外国人男性は珍しく、夫がよほど年下でもない限り、老後は自分がおひとりさまとなる可能性が高いため、パートナーが将来のことをどれほど真剣に計画してくれているかは、人生後半の安心感を大きく左右するのです。具体的には、

  • 年金・投資・貯蓄など、老後の資金繰りを計画しているか
  • 夫が早世した場合、残った家族のために生命保険に加入しているか
  • 「外国人・高齢者」のダブルハンディを背負った妻の老後の住居を確保しているか

などで、日本人から見ると常識的事項でも、外国ではまったく考え方や事情が違う場合もあるので要注意。相手の性格や計画をしっかりと確認しておけば、国際結婚最後の悩み「老後は異国でおひとりさま」の不安もぐっと和らぐことでしょう。
 

最初に挙げた「食の好み」以外はセンシティブな話題ですので、婚前から探りを入れたり、深く切り込むのは相応の勇気がいることと思います。しかし、後に「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないよう、頑張ってパートナーを見極めていただきたいと思います!

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