LINEを定期的に使う人は精神的な満足感・幸福感が高く、Twitterを定期利用している人ほど孤立感を感じやすい――。SNSの利用と精神的健康度に関するこんな調査が3月4日に発表されました。
調査を行ったのは東京都健康長寿医療センター研究所。都内在住の無作為抽出した2万1300人を対象に郵送で住民調査を行い、18~39歳2543人、40~64歳3048人、65歳以上2985人の計8576人が回答しました。
6割の高齢者がSNSを利用できる機器を持っている

SNSが使える機器(主にスマートフォン)の所有率については、18~49歳はほぼ100%。70~79歳の高齢者でも6割以上が所有していました。
一番使われているSNSはLINE

週に数回以上利用しているSNSについては、全年代において発信/閲覧ともにLINEがトップ。年代別では18~29歳がTwitter/Instagramともに他年代に比べて利用率が高く、30~39歳はFacebookの閲覧率が高いことが分かりました。
LINE利用者は幸福感が高く、Twitter利用者は孤立感を感じやすい?
SNSの利用と精神的健康度の関係については、年代別で見ると18~39歳はInstagramの閲覧、40~64歳はFacebookの発信、65歳以上はLINEの発信および閲覧を定期的に行っている人ほど精神が安定している傾向がありました。
全年代では、LINEで頻繁に連絡する人ほど精神的な満足感や幸福感といった心の健康状態が良いことが分かりました。一方、Twitterで頻繁につぶやく人はつぶやかない人に比べて、孤立感を感じている人が多く、18~39歳では約2割、40~64歳では約3割、65歳以上では4割を超えていました。

そのほか、同調査ではSNS以外のコミュニケーション(対面での会話や電話)が低い人は、全世代を通じて、全ての精神的健康度の指標が悪い傾向があったとのことです。