NTTドコモから、2月22日の猫の日に猫型ドローン「にゃろーん」が発表されました。
公開された特設サイトによると「猫を愛し、猫に愛されるために生まれた猫型ドローン」だそうです。
そんなこと言われても、ただの風船にしか見えないけど……。ドコモさん、これってニャンなの?
プロペラがないから安全・安心。まさに猫のためのドローン?
「にゃろーん」は風船型なので、一般的なドローンに搭載されているプロペラがないため安全。猫のそばまで近づくことも、一緒に遊ぶことも可能です。
猫心をくすぐるフォルムですが、割れにくい素材を使っているので、多少の猫パンチには動じません!
さらに、プロペラ音もしないため、音に敏感な猫たちも安心してくつろぐことができます。まさに猫のためのドローン?
……ここまで聞いて、どう感じましたか?
「なるほど。猫の日の話題作りね。一昔前のエイプリルフールネタみたいなやつでしょ?」
そんな風に、このニュースを笑って見過ごそうとしていませんか? だとしたらドコモの狙い通りかも。
実はこの「にゃろーん」、ドコモが仕掛ける一大プロジェクトの密かな第一歩なんです!
ドローンのイメージを変える? ドコモが目指す「愛される未来」
そもそも「にゃろーん」は、2019年にドコモが開発した超音波振動を使って空中を移動する「羽根のないドローン」の技術を活用したもの。
これまでのドローンでは難しかった「人と同じ空間に居られる」という特徴を持っています。
ドコモは近い将来、人の集まる場所での「空中監視」や、自在に移動しながら宣伝する「空飛ぶ広告」としての活用を目指すと発表しています。
しかし、従来型のドローンよりも静かで安全とはいえ、やはり空中監視や空飛ぶ広告は、それだけ聞くとあまり心地のいいものではないですよね。
荒廃した未来を描いたSF映画のようなイメージを持ってしまう人も少なくないでしょう。
そんな悪いイメージのままでは、実際のプライバシーや景観の問題がクリアできたとしても、普及させるのは難しい。それこそ猫のように、生活に溶け込みながら愛される存在にならなくてはいけない。
そんな風に考えて、ドコモは猫耳と尻尾をドローンに付けたのではないでしょうか。
文字通り "猫をかぶって" 生まれ変わった猫型ドローンの「にゃろーん」は、案の定SNSでも好意的に受け止められています。猫の愛され力、恐るべし……!
ドコモが目指す「愛される未来」は、もうそこまで来ているのかもしれません。