LINEが運営するLINEリサーチは2月22日、災害など緊急時の連絡手段についてのアンケート調査結果を発表しました。調査は1月25~27日、全国の15~59歳の男女LINEユーザーを対象にスマートフォンで行われ、5252件の有効回答を得ました。
1位はLINE、2位は電話 SMSやメールは中高年が中心
災害などの緊急時、家族や友だちとお互いの状況を確認するときの方法についての質問では、最多の回答は「LINEのメッセージ」、次いで2位は「電話による通話」。前者は全ての年代でも8割以上、後者も全ての年代で約6割が選んでおり、年代による差異にあまり開きはありませんでした。
対して、3位の「SMS/MMSのメッセージ」の利用は若年より30~50代に多く、4位の「メール」に関しては、年代が高いほど利用する人が多いことが分かります。普段から使い慣れている連絡手段を選んでいるのかもしれません。
5位の「災害用伝言ダイヤル」は、全体では2割台ですが50代では約3割と他の年代より高くなっています。6位の「SNS(Twitter、Instagramなど)への投稿やDM」は10~20代では約3割と高め。10代では、LINEや電話に次いで3番目に多い連絡方法となっています。
「職場・学校・自治体」による連絡方法、現在は電話。今後はLINEに期待
調査では、災害などの緊急時に、職場・学校・自治体が回答者自身や家族の状況を確認するために「現在行っている連絡方法」および「今後(も)行ってほしい連絡方法」についても質問しました。
まず、職場・学校・自治体が「現在行っている連絡方法」の1位は「電話による通話」、2位は「メール(※職場で使っているメール含む)」、3位は「LINE(メッセージや公式アカウント)」で、それぞれ3割を超えました。4位は「SMS/MMSのメッセージ」で2割弱でした。
最多の連絡方法は「電話」ですが、2位以降は「メール」「LINE」「SMS/MMS」といったテキストでの連絡方法が上位に挙がっています。5位以降は、「災害用伝言ダイヤル」、「SNS (Twitter、Instagramなど)」、「家への訪問/見回り」、「インターネットの掲示板サービス」、「自治体の広報誌・回覧板・掲示板」などが1割前後で続いています。
「今後(も)行ってほしい連絡方法」はで最も票が集まったのは「LINE」で、5割以上が選びました。2位は「メール」で39%、3位の「電話」は38%と僅差。緊急時にも日常的に使い慣れている連絡手段を使うことが望まれているようです。
次いで4位は「SMS/MMS」が30%、5位は「災害用伝言ダイヤル」で24%。TOP5を占めたのは離れている相手への連絡手段だった一方で、17%の人が「家への訪問/見回り」を行ってほしいと回答しており、一定の存在感を示しました。
「今後(も)行ってほしい連絡方法」の年代別の傾向として、「SNS (Twitter、Instagramなど)」の割合が特に10~30代で高いことが挙げられます。また、「災害用伝言ダイヤル」は20代以上で要望が高い傾向がありました。NTTが実施している体験利用や学校での体験期間など、利用方法や手順を確認する機会なども設けられており、災害時の連絡方法として根付いてきているのかもしれません。
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