不動産の「買い時」感、4年ぶりに高まる…住み替えを実施・検討は1割

全宅連・全宅保証が全国の20歳以上の男女を対象に行った調査によると、不動産の「買い時」感が4年ぶりに高まりました。買い時と思う理由や持ち家か賃貸か、など不動産の購買傾向や保有志向などの調査結果を発表しました。

全宅連・全宅保証は2月17日、「住宅の居住志向および購買等に関するアンケート調査」の結果を発表しました。同調査は9月23日の「不動産の日」にちなんで2020年9月23日〜11月30日の期間に実施。全国20歳以上の男女を対象にインターネットで行いました。有効回答数は2万4863件。

※全宅連(公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会)、全宅保証(公益社団法人全国宅地建物取引業保証協会)

今は不動産の「買い時」と思う人は4年ぶりに増加!

不動産の「買い時」感は4年ぶりに高まった

「今、不動産の買い時だと思いますか?」という質問に対して、「買い時だと思う」と答えた人は、全体の17.3%。 2016年度の調査以来、4年ぶりに買い時感が高まる結果になりました。今が買い時と思う理由は、「住宅ローン減税など住宅取得の為の支援制度が充実しているから」(36.6%)、「住宅ローンの金利が今後上昇しそうだから」「今の金利が低いから」(22.8%)、「不動産価値が安定または上昇しそうだから」(22.5%)でした。
 

逆に買い時だと思わない人(25.5%)の理由は、「不動産価値が下落しそうだから」(31.3%)、「 自分の収入が不安定または減少しているから」(24.4%)などが挙げられています。
 

「持ち家派」は調査開始以来、最も低い数値に

「持ち家派」は多いものの、調査開始以来最も低い数値に

現在の住まいに関係なく、「持ち家派・賃貸派どちらですか?」という質問に対して、「持ち家派」は74.5%と全体の7割以上を占めるものの、調査開始以来、最も低い数値に。それに反して「賃貸派」は25.5%と、調査開始以来、最も高くなりました。
 

賃貸派の理由で最も多かったのが、「持ち家は税金が大変だから」(37.1%)が最も多く、次いで「住宅ローンに縛られたくないから」が36.6%。経済的拘束から回避しようとする人が増えた傾向が見られます。
 

コロナの影響で住み替えを実施・検討した人は20~30代に多い 

テレワークの普及で「都市部から郊外」への住み替えを考える人も

新型コロナウイルスの影響により「既に住み替えた」人は3.1%、「住み替えを検討した」人は6.3%と、合わせて全体の約1割。その中で「都市部から郊外」への住み替えを実施、検討した20代、30代は、他の年代より高い2割以上でした。
 

住まいの設備で導入を検討・実施したものは、「インターネット(Wi-Fi)環境」が30.7%で最多。テレワークの普及などで、若年層ほど「インターネット(Wi-Fi)環境」設備の導入検討・実施率が高い傾向にありました。

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