ここ数日、日本のネット上で話題になっている音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」。1月末にはTwitterで「Clubhouse」「音声版Twitter」「mixi」などの関連キーワードがトレンドになり、ここ数日テレビでも取り上げられるなど、使ってはいなくてもどこかで見聞きした人もいるかもしれません。

現在はiOS版のみ。App Storeでは連日ダウンロードランキング1位となっている(画像は2021年2月3日時点のもの)

Clubhouseは2020年春にアメリカでスタートした新しいサービスで、アプリ内でクローズドな会話を楽しむSNSです。完全招待制で、既に使っている人から招待されなければ使えないのが特徴。使い始めの最初の招待枠は2人分しかないため、その希少性から一時期メルカリにClubhouseの招待枠が出品される事態にもなりました。

・参考記事:いま話題の音声SNS「Clubhouse」とは? 楽しみ方と注意点

筆者は1月末に同僚に招待してもらい使っていますが、この1週間だけでも次々と友人や知り合いがClubhouseを始め、急速に利用者が増えているのを感じています。日本人で最初にClubhouseを使ったといわれる起業家やその周辺の投資家だけでなく、IT・ネット業界の人やメディア関係者、TwitterやInstagramなど他SNSでも多くのフォロワーがいる芸能人も利用しています。

Clubhouseは「room」と呼ばれる場所に入ると、スピーカーの話が聞ける仕組み。自分がroomの主催者になることもできる(画像はApp Storeより)

そんなClubhouseですが、1週間使ってみて、注意点がいくつかあると感じました。ここでは、これからClubhouseを始める人に向けて事前に知っておくと良さそうな注意点を4つ紹介します。
 

1. 招待には電話番号を使う。別SNSの裏垢が身バレする可能性も

繰り返しになりますが、Clubhouseは完全招待制のSNSです。既にClubhouseを使っている人から招待を受けなければ利用できません。Twitterなどでは「招待をください」や逆に「招待します」といったやりとりを連日見ますが、ここで注意してほしいのはClubhouseを利用するには、現時点では電話番号が必須ということ。しかも招待する人の電話帳に、招待される人の電話番号が登録されている必要があります。
 

もともと電話番号を知っている人や親しい友人知人ならまだしも、Clubhouseに招待してほしいだけのために、見ず知らずの人に電話番号を教えるのは気をつけたほうが良いかもしれません。
 

別のケースで、職場の同僚や知人にClubhouseに招待してもらうために電話番号を伝えた場合、それがキッカケでSNSの裏垢がバレる可能性もあります。相手の電話帳に自分の電話番号が登録されるということは、設定によっては、電話番号を紐付けているSNSアカウントで「知り合いかも」と表示される可能性があるからです。
 

これからClubhouseを始める人は、誰に招待してもらうかを慎重に決めたほうが良いでしょう。
 

ちなみに、Clubhouseのユーザープロフィールの一番下には自分を招待してくれた人のユーザー名が表示される仕組みとなっています。現時点でこの枠を非表示にする機能はなく、誰に招待を受けたかが分かる状態となっています。少なくとも、この人に招待を受けたことがバレると気まずいな……という相手から招待を受けるのは避けておいたほうが良さそうです。

ユーザープロフィールの一番下には自分を招待してくれた人のユーザー名が表示されている

2. UIは基本的に英語。知らなかったでは済まされない!

ClubHouseはアメリカのサービスなので、全てのUI(ユーザーインターフェース)が英語です。操作画面はもちろん、FAQページなども現状日本語版が用意されていません。招待されてClubHouseを始めてみたのはいいもの、英語なので使い方がよく分からないといった声をよく聞きます。

最初にアプリを起動したときに表示される画面も英語

ClubHouseには「18歳以上で、本名を使用する必要がある」「知的財産権や所有権を侵害するような会話やコンテンツを流してはいけない」「Clubhouseで得られた情報を他で共有してはいけない」といった規約やプライバシーポリシーが設けられています。これらの事項もすべて英語で書かれているため、「知らなかった」ということにならないよう気をつけておきましょう。
 

3. ClubHouseの面白さは実際に使ってみないと分からない、かもしれない

連日メディアで取り上げられ、利用者が増えているClubHouseですが、それでもまだ使っていない人のほうが圧倒的に多い状態。筆者の周辺で既にClubHouseを使っている人はTwitterやFacebookでClubHouseに関連する投稿をしていて、ヘビーに使い楽しんでいる様子。一方、気になってはいるものの、まだアプリが提供されていないAndroidユーザーは、どちらかというとClubHouseに対してネガティブな発言をしている印象。
 

SNSの初期フェーズによく見られる盛り上がりがある一方、クローズドな環境で楽しむ特徴からか、使っていない人にはなかなかイメージしづらい魅力なのかもしれません。筆者も気がつくとトータルで一日3時間以上ClubHouseを使っていた、なんて日もありますが、ClubHouseを使っていない家族からすると「なんでそんなものに何時間も費やしているの」と呆れられます。特にClubHouseを使い始めて間もない頃は気がつくとClubHouse漬けになってしまうので、注意が必要です。

iPhoneの「スクリーンタイム」を確認すると、ClubHouseの利用時間が午前中時点ですでに1時間を超えていた……

4. 退会機能がないので、気軽に始めても辞めるのが難しいかも

友人に招待してもらって話題のClubHouseを始めてみたものの、イマイチ楽しめず、退会したい……。そんなこともあるかもしれません。ただ、ClubHouseには現状、退会機能がありません。

ClubHouseの設定画面を見ても退会に関する項目が見当たらない

ClubHouseのユーザー名を削除するには、ClubHouseのアプリ内でメールアドレスを登録し、「support@joinclubhouse.com」宛に「氏名」「ユーザー名」「メールアドレス」「電話番号」を記載して退会したい旨をメールします。ここで注意したいのが、ClubHouseに一度でもログインしてからこれらの作業を行う必要がある点です。
 

ClubHouseは、招待待ちの状態でもアプリをダウンロードしてアカウントを作ることはできます。このとき電話番号とユーザー名を登録するのですが、招待待ちのステータスではログインができずメールアドレスの登録もできません。あまりないシチュエーションかもしれませんが、ClubHouseのアプリを入れてユーザー名を取得したけどやっぱり削除したいと思いアプリを削除しても、電話番号とユーザー名はClubHouse上に残った状態です。登録した情報を削除するには、招待を受けて一度でもClubHouseにログインする必要があります。
 

数カ月後、ClubHouseはどのように使われているか

1月末から日本で急速に利用者が増えているClubHouse。今後どのような使われ方をしていくのか、かつて話題になったマストドンのように数カ月後にはほとんど使われていないのか、その動向が気になるところです。これから使う予定の人は、ぜひ今回紹介した注意点も気にしてみてください。