「このハゲ!」と、つい…私が義実家に放ってしまった大失言(本音)

どんなにうっとうしい相手でも、これまで「嫁」として敬意を払い当たり障りなく過ごしてきた。けれど……・、何かの拍子でついうっかり義実家メンバーに向けて発してしまった“失言”という名のホンネをピックアップ!

どんなにうっとうしい相手でも、これまで「嫁」として敬意を払い当たり障りなく過ごしてきたけれど、何かの拍子でついうっかり義実家メンバーに向けて発してしまった“失言”と言う名のホンネをピックアップ! はてさて。どんな言葉が飛び出してしまったのでしょうか?

【私の大失言エピソード1】VS 育児に口を出す小舅

「夫の弟がウザくてウザくて。その思いが、ついうっかり口から出ちゃいました」
 

てへぺろ顔で話してくれたのは、千葉県在住の由美さん(39歳)。コロナ禍の中「孫に会えないなんて寂しい」と毎日のように電話をかけてくる義父母を思いやり、9月の連休を使ってご主人の実家に帰省しました。
 

義父母は北関東在住。未婚の義弟が同居していますが、仕事に趣味にと忙しいようで、これまでほとんど顔を合わせたことはありませんでした。
 

「いつものようにいないだろうと思っていたんですが、コロナ禍で趣味の集いが全てなくなっていたようで義弟がず~っと家にいたんです。そしたらもう、いちいちうるさくてうるさくて……」
 

子ども(幼稚園の年中)が廊下を少しでも音を立てて走ろうものなら「うるさい! 躾もされていないのか!」
 

居間で義母が子どもと遊んでいると「高齢者を疲れさせるなんて、ダメなガキだな」
 

子どもが庭に出て義父母の家庭菜園を手伝っていると「ガキのくせに、ジジババのご機嫌とりかよ」
 

「一事が万事そんな感じで、初日が過ぎる頃には疲れきってしまいました」と由美さん。
 

ことが起こったのは、2日目の朝食のときのこと。まだうまくお箸を使えない由美さんのお子さんが、スプーンを使ってごはんを食べているのを見た義弟が「躾されてないガキはこれだからなぁ。ねぇ、義姉さん。俺がこんなこと言うのもなんだけど、もうちょっと躾すれば?」と、せせら笑いました。
 

「さすがにプツンッてきちゃって、ついうっかり『うるせぇんだよこのハゲ! 結婚して子ども作って育ててみてから言え!』って声に出しちゃいました(笑)」
 

食卓が氷りついたようにシーンとなったのを見て、「ハッ! ヤバッ!」と思ったものの、全ては後の祭りだったという由美さん。義父母は微妙な顔をしてうつむき、義弟は顔を真っ赤にしてプルプル。ご主人だけがのんきに「ほんとおまえ、ハゲたよなぁ~」と追い打ちをかけていて、由美さんは思わず吹き出しそうになってしまったといいます。
 

「翌日、お詫びを兼ねて市販の増毛剤を義弟の部屋の前に置いておいたのですが、義弟は私たちが帰るまで部屋に引きこもってました。さすがに大人としてダメなことを言ってしまったと反省しています」
 

【私の大失言エピソード2】VS マイナス思考の姑

大阪府在住の梨沙さん(32歳)は、コロナ禍の中で結婚式が中止になり、入籍だけを済ませた新婚女性。生粋の横浜っ子でしたが、今年の春、ご主人の地元である大阪に引っ越しました。義実家の敷地内にあった築80年の古民家をおしゃれに改築して、新居に。狭い団地で生まれ育ってきた梨沙さんにとって、畑と囲炉裏があり自然に囲まれる生活は、夢に描いていた暮らしでした。
 

「田舎暮らしはとても楽しいです! 夫も協力的で、この夏は畑でトウモロコシやトマト、ピーマン、ナスと様々な野菜を育てました。ただ……義母がものすごく面倒な性格で……」
 

結婚する前から、お姑さんとは性格的に合わないかも?と思っていたという梨沙さん。結婚して隣に住むようになってから、その思いはさらに強くなりました。
 

Amazonで肥料や農具を頼むと「通信販売だなんて……私だったらそんな怖いことできないわ……」
 

ご主人が畑の世話をしていると「体調を崩したらどうするの。お嫁さんにまかせるのが普通だけど……都会育ちのお嫁さんじゃ無理よねきっと……」
 

ご夫婦でUSJに行き、お土産を渡しに行くと「こんなご時世なのに、若い人は……。でも私たちの頃とは時代が違うのよね……」
 

トイレットペーパーが残り1個になっているのを見て「こんな状態になっても平気でいられるなんて……私だったら絶対無理……」
 

「わざわざこちらの家にやってきて言うので嫌味なんだろうな、とは思っていたのですが、喧嘩腰ではないのでスルーしていたんです。でもこの前、夫の大好物であるタイ風グリーンカレーを煮込んでいたら『こんなヘンなにおいをさせていたら、ご近所から何を言われるか……今の人はこれが普通なのかしら……信じられないわ……』とネチネチ言い出して。さすがにイラッとして『え? タイ料理知らないとか、バカなの?』って、言っちゃったんです(笑)」
 

義母は「嫁にひどいことを言われた」と泣きながら自宅へ。その後、近所の人にも言いふらして歩いたようですが、義母のウザい性格はすでに周知されていたようで、逆に「あんなお姑さんで辛いかもしれないけど、がんばってね!」と励まされたという梨沙さん。
 

「夫からは『バカ』はダメ。関西はバカじゃなくて『アホ』だ!って言われました(笑)。一応反省して、次は『アホか!』って言えるよう脳内トレーニングしておきます!」
 

一度言葉に出してしまったホンネは、撤回することはできません。できるだけ「失言」をすることなく生きるためには、お互いに摩擦なく過ごすしかないのですが――そう簡単にはいかないのが、“義実家関係”というものなのでしょう。

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