関東最大の売場面積を誇る「無印良品 東京有明」
東京・有明の有明モールに「無印良品 東京有明」(以下、東京有明)が、12月3日(木)にオープン。関東最大の売場面積を誇る同店舗には、無印良品のほぼすべての商品がそろいます。これまでの無印良品を100(百貨店)とし、そこに新たに8つの新商品やサービスを加えたことで、暮らしの全部が揃う「百八貨店」を謳う同店には新しい試みがいろいろあります。早速フロアごとに紹介していきましょう。
1階:日常使いのフロア
1階は食とグリーンを展開するフロアです。定番のカレーやお菓子、冷凍食品も壁一面にズラリと並び、圧巻の品ぞろえです。
このフロアで注目したいのが、東京有明先行として初登場した食の量り売りコーナーです。コーヒーやドライフルーツ、ショートパスタ、ナッツ、チョコレートなど、50種類以上の食品を20g以上から1g単位で購入できるコーナーで、ちょっと味を試してみたいときにも便利。必要以上にものをもたない「食のコンパクトライフ」を提案しています。
生産者と直接つながり、旬の野菜や果物約50種類も販売しています。フードロス削減につながるよう、値札に保存方法や最後まで食べきるコツも書かれているのがうれしいところ。おすすめは大分産の温泉パプリカ。「無印良品 銀座」でも取り扱いがあり、人気が高い肉厚なパプリカです。
銀座店の約2倍のスペースがあるベーカリーには、約30種類のパンが並びます。ぜひ試したいのが東京有明限定のカレーパン。スパイスがきいて奥深い味わいです。
Café&Meal MUJIもあり、デリセットやデザートを味わえます。キッズチェアもあるので家族でのんびりくつろぐのにぴったり。1階にはほかに、テイクアウトできるティースタンドやジューススタンドもあります。
1階は「食とグリーン」のフロアですが、“グリーン”の部分として、センスのよい観葉植物も販売しています。今後は観葉植物植物の月額定額サービスも実施していく予定があるそうです。
2階:住まいに関するフロア
2階は住空間に特化した展開です。家具や収納用品、キッチン用品などを購入できます。
このフロアは商品の陳列だけでなく、リフォームのモデルルームや戸建て「陽の家」の原寸大モデルハウスがあり、より暮らしをイメージしやすい空間になっているのが大きな特徴です。ちなみに全面リノベーションの相談はこれまでも受け付けていましたが、部分リフォームのサービスは東京有明限定です。テレワークする人が増えたので、自宅の一部リフォームを検討したい人も増えそうです。
ユニークな試みとして、暮らしを整えるサービスを提供する「くらしのなんでも相談所」もはじまりました。収納専門スタッフが自宅を訪問し、最適な収納プランを提案してくれる「お片付けサポート」や掃除の手伝いやアドバイスをしてくれる「掃除サポート」など無料のサービスも充実しています。地域の人たちに利用してもらうのはもちろん、今後はオンラインなどを活用し、全国からの相談も受け付けていきたいそうです。
3階:生活の基本が揃うフロア
3階は、衣類やタオル、化粧品などがそろうフロアです。
ここでも東京有明限定の試みがあります。それが洗剤の量り売りです。資源を有効活用するための取り組みで、使い切った洗剤ボトルのほか、空のペットボトルにも入れてもらえます。
こども服売り場の遊具は、見たり聞いたりして楽しめる仕様になっており、コロナ禍でも安心して買い物ができます。
「街づくり」への取り組みも
このほかにも、街づくりの一環として、江東区とともに廃棄物の削減、資源循環型の社会を目指します。具体的には1階にフードドライブ(食品回収ステーション)、3階に古着ステーションを設けています。また今後は、地元で活躍するいろいろな人と連携して、マルシェ販売やイベントも実施していく予定とのことです。
単にモノを売るだけではなく、部屋のリフォームや街の活性化まで、暮らしのすべてに関わることで「感じの良い空間づくり」を具現化し、地域のコミュニティセンターになることを目指す同店。くらしをより快適に、楽しくするヒントが見つかりそうです。