新しい「iPhone 12」は何が変わった? 進化したポイントまとめ

10月14日深夜(日本時間)、米Appleは「iPhone 12」を発表しました。新しいiPhoneは、ついに5Gに対応。全4機種あり、より小さく、軽く、カメラも進化しました。10月16日から順次予約注文を開始し、価格は8万5800円(税別)から。主なポイントをまとめて紹介します。

米Appleは10月13日(現地時間)、iPhoneの新モデル「iPhone 12」を発表しました。初の5G対応iPhoneである本モデルは、ディスプレイがより鮮やかに進化、落下に耐える性能は4倍に向上し、カラー展開は5色。ラインアップは全4機種で、予約注文はiPhone 12/12 Proが10月16日午後9時から、iPhone 12 mini/12 Pro Maxが11月6日から始まります。

iPhone 12(Appleプレスリリースより)
iPhone 12(Appleプレスリリースより)

iPhone新モデル4種類の違いは?

新たにお目見えとなったiPhoneは、iPhone 12/12 mini/12 Pro/12 Pro Maxの4種類。カメラやディスプレイなどに性能の差がありますが、主な違いは以下のようなもの。

iPhone 12 各機種の違い
iPhone 12 各機種の違い

なお、iPhone 12はiPhone 11の後継モデルであるため、生体認証には指紋認証の「Touch ID」ではなく顔認証の「Face ID」が採用されています。

iPhone 12はついに5G対応

今回発表されたiPhone 12は、全て5G対応。映画のダウンロードなど、今まで時間がかかっていた操作がサクサク進み、また通話の品質が向上することなどが期待できます。

iPhone 12を発表するAppleのティム・クックCEO(Apple公式YouTubeチャンネルより)

Appleによると、他社の5G対応機種よりもたくさんの5G周波数帯に対応できるため、より多くの場所で5Gを使えるのだとか。また、スマートデータモードと呼ぶ新機能の活用により5Gのスピードを必要としないときはLTE(4G)に接続、映画のダウンロードなど速さが求められるときには5Gに切り替えるという賢い使い方も可能です。

サイズは小さくなり、軽量化

前機種より軽く、小さく、薄くなったiPhone12 mini
iPhone 12 mini(Apple公式サイトより)

iPhone 12は前モデルのiPhone 11と比べて本体は16%軽く、15%小さく、11%薄くなって登場します。iPhone 12 miniに関しては、2020年4月に発表された「iPhone SE(第2世代)」よりも軽く、小さく、薄いモデルとなっています。女性や子供でもより手にしやすいサイズ感は、嬉しいポイントの一つです。

落下にも強く!今までの4倍強い耐久性能の画面に

軽くなったiPhone 12ですが、なんと丈夫さも増しています。前面のガラスには、ほとんどの金属よりも硬いというナノセラミッククリスタルが組み込まれ、耐落下性能は4倍に向上。iPhoneユーザーの多くが体験したことがあるであろう、画面が割れてしまうトラブルを今までよりも回避しやすくなりそうですね。

新ワイヤレス充電は磁石で簡単にピタリ

MagSafeアクセサリが磁石の力でピタリとくっついて充電
MagSafeアクセサリが磁石の力でピタリとくっついて充電

iPhone 12シリーズは、iPhoneでは初めて「MagSafe」アクセサリとワイヤレス充電に対応しています。MagSafeは、以前AppleのノートパソコンMacBookシリーズに採用されていた充電端子の仕組みの呼び名で、今回iPhone向けにアレンジした新機能の名称。iPhone 12シリーズ本体に埋め込まれたマグネットと、MagSafeアクセサリが磁石の力で最適な位置に簡単にピタッと張り付きます。

カメラはさらに進化

iPhone 12 Pro搭載カメラのナイトモードで撮影したもの
iPhone 12 Pro搭載カメラのナイトモードで撮影したもの(Appleのプレスリリースより)

広角カメラと超広角カメラの両方でナイトモードを使えるようになりました。暗い場所を感知すると自動でナイトモードがオンになり、くっきりと、鮮やかな写真を撮ることができます。写真だけではなくビデオも進化し、4Kでの撮影が可能です。

イヤホンは付属せず箱はスリム化

これまでiPhone本体を買うと付属してきた電源アダプタやイヤホンなどは、今回は付いてきません。付属品は、高速充電を可能にするUSB-C - Lightningケーブルのみとなります。この取り組みによって、これまでは厚みがあった購入時の外箱がスリム化し、製造や配送が環境に与える影響はより小さいものになりました。

5色のカラーバリエーション

iPhone 12/12 miniのカラーバリエーションはホワイト、ブラック、ブルー、グリーン、(PRODUCT)REDの5種類。淡い色みのグリーン以外の4色はハッキリとした発色です。(PRODUCT)REDを買うと、COVID-19対策のために「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)」に寄付される仕組みとなっています。
 

iPhone12/12 miniの5つのカラーバリエーション
iPhone 12/12 miniのカラー展開(Apple公式サイトより)

iPhone 12 Pro/12 Pro Maxは、グラファイト、シルバー、ゴールド、パシフィックブルーの4色展開。より大人っぽくシックなセレクトのカラーです。

iPhone12 Pro/12 Pro Maxの4つのカラーバリエーション
iPhone 12 Pro/12 Pro Maxのカラー展開(Apple公式サイトより)

iPhone 12の気になる価格は?

iPhone 12の価格は8万5800円(税別、以下同)から。前モデルのiPhone 11(6万4800円~)や2020年4月に発表され「低価格帯iPhone」として話題になったiPhone SEの第2世代(4万4800円~)と比べるとお高めの価格設定となっています。

iPhone12/12mini/12 Pro /12 Pro Maxのギガ数別価格比較表
iPhone 12/12mini/12 Pro /12 Pro Maxのギガ数別価格比較表

iPhone 12/12 Proは10月16日午後9時から、iPhone 12 mini/12 Pro Maxは11月6日からAppleのほかNTTドコモ、au、ソフトバンクで予約注文の受付を開始します。

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