舘ひろしを「芸能界一のイケメン」と公言する、みちょぱのギャル力

モデル兼タレントの「みちょぱ」こと池田美優さん(21)がパーソナリティを務めるラジオ番組『#みちょパラ』(ニッポン放送)に4月26日、俳優の舘ひろしさん(70)がゲストとして出演したことが、にわかに話題になっています。それにしてもすごい組み合わせ笑

モデル兼タレントの「みちょぱ」こと池田美優さん(21)がパーソナリティを務めるラジオ番組『#みちょパラ』(ニッポン放送)に4月26日、俳優の舘ひろしさん(70)がゲストとして出演したことが、にわかに話題になっています。

舘ひろしに「変態じゃん!」はセーフ?

それにしても、みちょぱと舘ひろしって、すごい組み合わせだと思いません(笑)? 軽い眩暈(めまい)をおぼえるほどに、凄まじく生息域が違っている。距離的には「北極と南極」とまでは申しませんけど、「タヒチとスウェーデン」くらいはかけ離れているのではないか……と。
 

なんで、こんなにもミラクルで珍妙な“コラボ”が実現したのか──その経緯は、みちょぱさんがとあるテレビ番組で「芸能界で会った男性のなかで一番イケメンだと思ったのは舘ひろしさん!」とコメントしたのがネット上で話題になり、その噂は舘さんの耳にも。『#みちょパラ』開始1周年の放送50回目記念ということで、ゲスト出演が決まったのだそう。
 

収録当日。普段は明け透けな性格を“売り”とするみちょぱさんですら、冒頭こそ
 

「ギャルっていうのをやらせてもらってるんですけど……」
 

「まさか来ていただけるとは思ってなくて……」
 

……と、やや緊張気味だったようですが、次第に打ち解け合い、場の雰囲気もなごやかに。イイ女になるためのアドバイスを求められ
 

舘「いやらしい女が好き」
 

みちょぱ「ただの変態じゃん!」
 

女性経験がないネガティブ志向のリスナーからの相談に対して
 

舘「考える前に女を口説け、恋をしろ」
 

みちょぱ「会わないほうがよかった、でも親近感がわく」
 

……なんて風に会話も弾んでいく……。終始ご機嫌な様子だった舘さんは収録後、
 

「みちょばさんとラジオでお話しできて楽しかったです。イケメンと言ってくれてたみたいで恐縮しております。私がゲストで大丈夫だったのでしょうか?」
 

……と、礼節をわきまえつつの控えめなコメントを。いっぽうのみちょぱさんも
 

「舘さんの意外な一面などいろいろ知れたので、本当に神回です!」
 

……と、最大限の謝意を込めたコメントで番組をアピールしたと聞きます。
 

いや〜、なんともイイ話じゃないですか! 年齢的には完ペキに舘さん寄りなぼくらアラカン世代(※←「アラウンド還暦」の略)としては、このみちょぱさんのラブコール……じつにうれしいですね。勇気づけられさえしました。彼女が「イケメン」と評しているのは、あくまで舘さんであって、ぼくではないんですけどね(笑)。
 

だって、みちょぱさん。骨格レベルから突出して優れた素材の持ち主ばかりがわさわさと巣くう芸能界から、わざわざ「一番のイケメン」として舘さんを選んでくれたわけでしょ? 菅田将暉さんでもなくて吉沢亮さんでもなくて横浜流星さんでもなく……。
 

ここで重要なのは「イケメン」という形容。「かっこいい」とか「オシャレ」とか「シブイ」とかなら、「年齢のわりには〜」「年相応に〜」あたりの枕詞が頭にくっつきかねない──つまり「おじさん部門の中では〜」的な限定のニュアンスがどうしてもつきまといがちなのですが、いっぽうの「イケメン」はエイジレス。10代から90代すべての(芸能人)男性のなかから、まだ20代の女子が無差別的に50歳近くの年の差である70代の舘さんを「一番」と評価してくださった……風に感じません? だから「頑張ったらまだまだぼくみたいな初老のおじさんでも娘くらい(下手すりゃ孫?)の年頃の女子にイケメンと言ってもらえるんだ」「ポスト加藤茶も夢ではないんだ」……と「勇気づけられる」わけです。くどいようですけど、彼女が「イケメン」と評しているのは、あくまで舘さんであって、ぼくではないのですが……(笑)。
 

それにしても、驚くべきなのは「ギャルの卓越したコミュニケーション能力」! 相手が同業界内の大先輩であろうが決して物怖じしない肝の据わりよう、その大先輩に対して「どこまでの無礼が許されるのか」を、たとえば「変態はギリセー」と瞬時に線引きする、頭ではなく肌で空気を読む優れた直感力と反射神経、そして、老若男女問わず先入観なしに発揮されるフラットなサービス精神……どれを取っても素晴らしい。 
 

それを受けての、舘さんの「いやらしい女が好き」とぶっちゃける潔い腹の割りっぷりに、“いかにもおじさん”な「恋をしろ」との奇をてらわない(ある意味、“期待通り”でもある?)ド直球な説法、それに「恐縮しております」のひと言に凝縮された謙虚さもあっぱれ! 決して迎合はしない、でもリスペクトの念も忘れない」──まさに中高年世代が若者と接する際の、理想的なバランス感覚、お手本だと言えるのではないでしょうか。
 

ぼくは、今回のこの一連のやりとりに、とくにここ日本では切実でありながらも、なんとなく棚上げされてしまっている“世代間ギャップ”の問題をじんわりと氷解させるためのきっかけ、ヒントが凝縮されていると考えるのですが……いかがでしょう?

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