新型コロナの影響は家計にも…不況を乗り切る最も確実な方法

新型コロナウイルスの影響で、経済が荒れています。「これから不況が来る!」と身構えている人も多いでしょう。そこで今回は、「生活水準を切り下げず、できるだけ支出を切り詰める方法」を2つご紹介しましょう。

「コロナ不況」は高所得者ほどダメージあり?

新型コロナウィルスの影響で、経済が荒れています。「これから不況が来る!」と身構えている人も多いでしょう。
 

とりわけ、高所得者層はビクビクしているでしょう。歴史を振り返ると、低所得者よりも高所得者のほうが、不況で大きなダメージを受けてきました。


不況では「合理化」が進みます。ギリギリまで給与を切り詰めた低所得者より、給与がダブついた高所得者のほうが給与対効果が悪く、合理化の対象になりやすいのです。


高所得者の中でも、給与の高さに甘んじて生活水準を切り上げ、贅沢な暮らしに慣れた人は注意が必要です。贅沢な暮らしに慣れている反動で、生活水準を引き下げるのには精神的苦痛が伴います。だから、一度引き上げた生活水準は、なかなか下げられません。

 
きっと今は、「生活水準は下げたくない……。でも、支出は切り詰めたい……」というジレンマに陥っている方は多いでしょう。
 

そこで今回は、「生活水準を引き下げず、できるだけ支出を切り詰める方法」を2つご紹介しましょう。
 

方法1:節税

1つ目の方法は「節税」です。節税の方法はいくつかありますが、手近なところでは、「ふるさと納税」あたりが良いでしょう(厳密には節税ではありませんが、プレゼントを貰えるぶんコストカットできるので、節税扱いとして良いでしょう)。


また、毛嫌いされるものの、効果テキメンな節税としては、iDeCo(個人向け確定拠出年金)を使った所得税と住民税の節税もおすすめです。
 

iDeCoの良いところは、「貯蓄」と「節税」を同時に実践できることです。口座維持にいくらか手数料がかかるのが難点ですが、積み立てた資金を株式投資に回せば、十分に手数料は取り返せると期待できます。
 

方法2:固定費のカット

2つ目の方法は「固定費のカット」です。特に削りたいのが「継続性・反復性が高く、かつ必要性の低い支出」です。


特に効果が大きなところとしては、通信費・保険料・光熱費などの固定費を見直すと良いでしょう。


通信費については、プランを変えることよりキャリアを変えることが有効です。特に、格安SIMを利用していない方も多いので、検討する余地は大いにあるでしょう。
 

保険料については、なるべく還元率の高いネット保険などを選び、不要なものは解約するのが吉。必要な保険は日に日に変わりますから、放置していると浪費につながります。よい機会なので、今のうちに見直しておきましょう。
 

光熱費については、最近はカカクコムで最安値のサービスを検索できます。乗り換えにも手間がかかりませんから、重い腰を上げてチャレンジしてみましょう。
 

これらは家計を大きく圧迫する固定費ですが、案外「最安のサービスを使っている」という方は少ないです。
 

不況を乗り切るために……

不況は残酷なもので、多くのものが合理化されていきます。不況の煽りを受け、収入が激減する方も多いでしょう。


「節税」や「固定費のカット」の良いところは、「一度削ったら効果がずっと続く」こと。そして、「生活水準を切り詰めた印象があまりない」ことです。
 

好況・不況に関わりなく、いつでも有効なテクニックですから、今すぐ取り組むと良いでしょう。


不況を乗り切る最も確実な方法は、何よりもまず「低コスト体質」を手に入れることです。改めて、家計を見直してみてはいかがでしょうか。

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『オッペンハイマー』を見る前に知ってほしい6つのこと。2つの用語、時系列、モノクロシーンの意味は?

  • どうする学校?どうなの保護者?

    なぜPTAで子どもの保険を扱うのか? 2024春、東京都Pが“別組織”で保険事業を始める理由

  • AIに負けない子の育て方

    2024年の中学入試は「弱気受験」だったというが…受験者増の人気校に見る、中受親の変化

  • アラサーが考える恋愛とお金

    仕事×子育てを両立できるのは「ごく一部の恵まれている女性」か。女性の社会進出という“風潮”が苦しい