鏡に映った顔を見て、「何だか老けたなぁ……」と感じたことはありませんか? 20代の頃は特別なケアをしなくてもハリがあったのに、最近は何をやっても肌に元気が出ない……。そんなお悩みは珍しくありません。お肌は年齢に合わせたケアをしないと急速に衰えていってしまいます。 今回は、いつまでもきれいな美肌を保ちたい方のために、効果的なスキンケア方法を薬剤師が解説します。
 

picture1

脱・オバさん肌のキーワードは「保湿」

年齢を重ねると増える、顔の「しわ」「たるみ」、体の「かゆみ」「粉ふき」の悩み。これらの原因の一つが「肌の乾燥」です。 加齢とともに人間の肌は自然と水分や油分を失っていきます。オバさん肌を防ぎ、また、脱却するためには、加速していく肌の乾燥を食い止める必要があるのです。そのために不可欠なのが「正しいスキンケア」です。
 

オバさん肌を回避する正しいスキンケア

若々しい肌を保つためには毎日の正しいスキンケアが重要です。

■たっぷりの泡で優しく洗う
肌の表面に付着した汚れや余分な皮脂を落とすために、洗顔は大切です。ただし、力任せにゴシゴシと顔を洗ったり、誤った洗顔をすると、肌に必要な水分や油分を奪ってしまう原因にもなります。 洗顔をする時は手を清潔にし、洗顔料をしっかり泡だて、たっぷりの泡で優しく洗いましょう。また、洗顔後はタオルで叩くようにして水滴を拭き取りましょう。 体も同じく泡を使って優しく洗ってください。ゴシゴシ洗い・ゴシゴシ拭き取りは肌を傷つけるためNGです。

■洗顔・入浴後はすぐに保湿をする
洗顔・入浴後は皮膚を覆っている油脂が流れ落ちているため、肌が乾燥しやすい状態になっています。洗顔・入浴後はそのまま放置をせず、化粧水や乳液、保湿剤を使って速やかに保湿ケアをおこないましょう。

■化粧水だけでなく保湿剤も使用する
化粧水のみの保湿は肌から水分が蒸散してしまうため、乳液やクリーム等の保湿剤を併用するようにしましょう。
 

美肌を保つコツは「保湿効果の高い成分」を使用すること

乾燥しない肌作りのためには、保湿効果が高まる成分を使用することも重要です。化粧水や保湿剤を選ぶ時は、以下の成分が配合されているものを選んでみてはいかがでしょうか。

■ヒアルロン酸(化粧品成分)

ヒアルロン酸は皮膚のさらに深部の真皮にある成分です。皮膚に塗った場合も水分量と弾力性を改善したという報告や1)、ヒアルロン酸の化粧品を使用した場合のしわの改善報告2)があります。

■ワセリン(化粧品・医薬品成分)

ワセリンは肌に膜を作ることで水分の蒸散をおさえ乾燥を防ぎます。なお、ワセリン単独の製剤を「白色ワセリン」、白色ワセリンの不純物や刺激物をより高い精度で取り除いたものを「プロペト」といいます。

■ヘパリン類似物質(医薬品成分)

乾燥がひどく、かゆみがある、粉がふいてしまう方には医薬品成分のヘパリン類似物質が良いでしょう。水分保持能力はワセリンよりも高く、優れた保湿剤として医療用でも使われています。
 

【参考論文】

1)J Drugs Dermatol. 2011 Sep;10(9):990-1000.
Efficacy of cream-based novel formulations of hyaluronic acid of different molecular weights in anti-wrinkle treatment.
Pavicic T, Gauglitz GG, Lersch P, Schwach-Abdellaoui K, Malle B, Korting HC, Farwick M.

2)J Cosmet Dermatol. 2014 Dec;13(4):277-87. doi: 10.1111/jocd.12120.
Anti-aging and filling efficacy of six types hyaluronic acid based dermo-cosmetic treatment: double blind, randomized clinical trial of efficacy and safety.
Nobile V, Buonocore D, Michelotti A, Marzatico F.


■この記事の執筆者について
児玉 亮二
薬剤師。購入前に薬剤師に相談できオンラインで薬を購入できるサービス、minacolor(ミナカラ)に所属。
ユーザーからの薬に関する相談に答える他、minacolorサイト上で薬に関する情報を発信しています。

■関連記事(ミナカラ作成)