家は買うべき、借りるべき?ローンを組んでも購入を推したいワケ

私はローンを組んでも「家は購入」推奨派! 「家」は何のためにあるのでしょう? 洞穴に住んでいた時代から、雨風を防ぎ、暖を取り、外敵から身を守るために家は存在しました。そう、家は「命を守る」場所なのです。

「家を買う」ことには次の2大デメリットがありますが、私は購入を推奨しています。

  1. 一度購入するとそこに住み続けなければならないこと
  2. ローンを抱えること

①については、住み方の選択肢が増え、デメリットでなくなる時代になってきました。けれど②は依然として購入のデメリットとして確固たる地位を築いています。むしろ最近は、災害意識が高まる中、「家を購入しても災害で倒壊してしまえばローン(借金)だけが残る」と不安に思う若者が増え、購入に至らないというのです。何がなんでもマイホームという人が減ってきている時代なんですね。

そんな風潮の中、私はローンを組んでも「家は購入」推奨派! 理由はこの3つ。

  1. 分譲住宅と賃貸住宅では「仕様差」がある
  2. 購入すれば何かしらの資金になる
  3. 夫婦でライフプラン・マネープランを考える機会になる

そもそも「家」は何のためにあるのでしょう? 洞穴に住んでいた時代から、雨風を防ぎ、暖を取り、外敵から身を守るために家は存在しました。そう、家は「命を守る」場所なのです。

買うにせよ借りるにせよ住む場所というのは必要で、ローンであってもローンでなくても対価を払うのも同じですよね。それなら作りがしっかりした、仕様の高い家の方がより安全です。「家族の安全が確保されるか」は、一番大切にすべきところではないでしょうか。

ここからは、購入をおすすめする3つの理由をさらに解説していきますね。
 

賃貸住宅より分譲住宅の方が仕様が高い

先ほどもお伝えした通り、安全性が高いということです。賃貸住宅は収益性を重視して、建築コストを抑えて建てるのが通常です。これに対して、分譲住宅は長く住む目的で買うものですし、競合する他社との競争原理が働いて、法律の制限よりもグレードの高い家が作られていきます。災害に対しても安全性が高いものが多いので、仕様の高い分譲を買う方が命を失うリスクが低いのです。命を守る家なのかどうかを主軸にしてみると、「ローンはリスク」にとらわれすぎず、家を選べるかもしれませんね。
 

購入すれば何かしらの資金になる

何十年も住んだ家は価値が下がるものですが、それでも売ればそれなりの金額になります。老後、有料老人ホームに入ろうとする際には、住まなくなる持ち家を売れば入所の資金になるでしょう。持ち家なら少なくとも自分の住む場所は確保できているわけです。

また、今は何が起きるか分からない時代です。万一のとき、現金化できるのが持ち家。賃料はただ出ていくだけですが、持ち家は売ることもできますし、稼いでもくれますよ。
 

夫婦でライフプラン・マネープランを考える機会になる

家の購入はおそらく人生で最も高額な買い物になるはずです。一括で払える人はいいのですが、ほとんどの方はローンを組んで買いますよね。

それまで何となくやってこられた二人も、ローンを組むほどの買い物の際には、今後どうやって暮らし(ライフプラン)、どうやって返していくか(マネープラン)を否応なしに考えなければならなくなります。これが二人の生活にとてもいい効果をもたらすのです。

生活に困っていない限り、将来のことを真剣に話し合う機会は意外にないもの。子どもをいつ頃何人欲しいのか、子どもの教育方針をどう考えているか、共働きをこのまま続けるのかなど、きちんと話し合っておくのが理想ですが、毎日に忙殺されて話し合う時間すらとれないまま過ぎていくこと、ありますよね。

けれど、「家を買う」と決めると、必然的に考えることになります。よく考えずに無駄遣いをしているお金も計画的に使うようになりますし、夫婦二人、生き方を共有できるようになるんです。

家の購入、ローンは、夫婦の生き方に大きなメリットをもたらしてくれるでしょう。

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