日本全国の主婦たちが「家事のなかでも辛い!」と声を揃える、毎日3度の食事の支度。でも、それ、もしかして、頑張りすぎが原因なのでは? 食事の支度は、実はもっと手を抜いてもよかったのかも? 食事の支度(片付けも!)を確実にラクする2つのメソッドをご紹介します。
朝ごはんに火はいらない
朝ごはんをバランスよく食べないと「成績が下がる」「仕事のパフォーマンスが落ちる」など、朝ごはんシッカリ説がよくいわれていますが、本当に朝からバリエーションに富んだ食事を取らなくてはいけないのでしょうか。
日本ではずらっとお皿が並ぶ、旅館の朝食のような風景が理想の朝ごはんと考えてしまいがちですが、次のページの表で、ちょっと世界の朝ごはんをのぞいてみましょう。
思った以上にシンプルな食卓に驚くはずです。
他にも「朝は調理しない」国はたくさんあるんですよ。
- フランス……カフェオレなどの温かい飲み物にバケット、バターとジャム、市販のヨーグルトなど。朝はとにかく火を使うものは一切出さない文化
- イタリア……カプチーノに小さな甘いペストリーなど。火を使って調理する習慣はない
- 中華圏のアジア……台湾や中国では出勤前に早くから開いている屋台でおかゆなどを食べるのが一般的。屋台の食事の方が安くすみ、持ちつ持たれつ屋台をなりわいにしている人の生活を守ることにも
朝は炊きたてのご飯か、おいしいパンがあれば、あとは市販のちょっとしたおかずがあれば十分。それをトレーに乗せて冷蔵庫に入れておき、食べる人が必要な分を出して簡単に済ませてオッケー。朝から早起きして、トントン包丁の音を鳴らして調理をしなくても、おいしく健康に食べる知恵はたくさんあります。
朝食はシンプルに考えましょう。サラッと済ませられる朝は、作る側も気持ちが焦らないし、家族みんなが清々しく過ごせるはず。
自分がラクになる方法を取り入れて、家庭の朝ごはんスタイルにしていきましょう。
作り置き、キャラ弁、温めなおしを手放す
この3つも料理の思い込みが多いポイントです! それぞれ解説していきますね。
■作り置き
豆なども試してみてください。ちょっといい塩やドレッシング、マヨネーズ、味噌を用意すればそれだけで一品に。調味料に少しこだわって、旬のものをいただけば、おいしく簡単におかずになるのです。
■キャラ弁
キャラ弁はとにかく時間がかかる上に、細かな作業で食材にたくさん触るため、実は不衛生。子どもが喜ぶからといって頑張るのをやめましょう。時間をかけてキャラ弁を作っていることが愛情のバロメーターにはなりません。シンプルなお弁当で、愛情いっぱいです。
■温めなおし
温めなおしをやめようというのは、冷たいままで食べるということではなくて、家族のバラバラな生活に対応して台所に立ち続けなくていいという意味です。
「シャトルシェフ」などの保温調理器具を使って、食事時間の違う家族が自分で、温かいものを食べられるように仕組み化していくのがおすすめです。
「勝手に食べればいいというのは冷たすぎないか」と言う人もいます。違うんです、食べている人の向かいに座りましょう。台所で忙しく立ち働きながら、家族を一人食卓に座らせるよりも、自分でご飯や味噌汁をよそう家族と一緒に食卓につき、その日のできごとを話す。
調理を手放すということは、こうした時間を手に入れるということでもあるのです。
これをやめるだけで、これまで食事の支度を頑張ってきたママの毎日は、確実にラクになりそうですが、実はこれ以外にも「やめてもいいこと」はたくさんあるんです!WAVE出版から発売の「すてても やめても うまくいく」(All About モヤフォー研究所)で詳しくご紹介しています。