「年離れ育児」のメリット・デメリットとは?
上の子どもの育児が少し落ち着いてきて、「もし授かれるなら、もう1人欲しい」と考えている方もいるかもしれません。実際に生まれたらどのような生活がやってくるのでしょうか。年離れ育児のメリットや、デメリットについてまとめました。
上の子と下の子、4歳以上年が離れた育児のメリットとは?
■久々の新生児「赤ちゃんってこんなにかわいかったっけ?」を実感
上の子と4歳以上の年が開く場合、新たな家族を迎えることが想像をはるかに超えてかわいく愛しく感じて、「赤ちゃんって、こんなにかわいかったっけ?」といった発言をする人も多いようです。
■親の負担が分散され、気持ちにゆとりを持ちながら育児ができる
4~5学年差で子どもを産んだママたちの体験談からは、「神経質でなくなった」「上の子の経験から細かいことが気にならなくなった」「4学年以上離れていると、入学・卒業時期をずらせるので、いろんな出費が分散できそう」という声が見受けられます。
■上の子どもが物心ついている分、「大切な学び」につながるという意見も
年の離れた赤ちゃんが家庭にやってくることは、物心付いた子どもたちが「どうやって命が産まれてくるのか」ということを知ることができ、良い学びにつながるという意見もあります。
■親類や上の子のママ友&地域ネットワークで、お下がりがまわってくる!?
「子供をもう1人欲しい」と思ったとき、「子供費が2倍、3倍」という重みをイメージすると負担感が先にたってしまいますが、実は、2人目、3人目のコストは減っていく傾向にあるのだとか。とくに、被服・履物費が抑えられていて、やはり、お下がりなどの工夫がよくされているよう。
■2人目・3人目になると、保育料の減額や児童手当が見込めるケースも
第2子・第3子になると保育施設の保育料が減額されたり、児童手当の金額がアップしたりと、必ずしも養育費が倍増するというわけではありません。必要な手続きをおこなえば、減額や手当が見込める場合も多くあります。
■14学年差の子がいるママが語るメリットとは?
上の子が中学生のときに出産したという女性は、最初はライフスタイルが崩れることや超高齢出産による子どものリスクを心配していたといいます。実際生まれてみると、小さな子どもがいる家庭ならではの楽しみ方も見つけ、上の子どもが心強いサポート役となってくれたといいます。
懸案事項はキャリアとお金!? 年離れ育児のデメリット
■育児期間が長くなり、キャリア確立に影響が出るケースも考えられる
日本は、育児と仕事を両立しやすい国とはまだ言い難い状況です。男性が長時間労働で、帰宅が遅く、家事や育児の負担が女性にかかりやすくなります。子どもに手がかかる時期が長くなることで、キャリアに影響があるのでは……と心配する女性は少なくありません。
■高等教育の出費と老後資金の貯蓄時期がバッティングする可能性
子育ての負担が減ってくると、逆に増えるのがお金の負担。中学までの子育て費用は、貯金も含め1740万円というデータもあります。高齢出産で年離れ育児の場合、老後資金の貯蓄と支出のピーク期がバッティングする可能性も想定されます。
「年離れ育児」には、メリットもデメリットもありますが、想像以上にメリットも多くありそうですよね。あまり神経質にならずに、まわりの先輩ママの意見を聞いてみたり自分で調べてみると、安心材料も多く見つかるかもしれません。