離婚したい妻が83パーセント!?
夫の言動が元で妻にストレスがたまり、心身に不調が現れる「夫源病」の命名者である大阪大学の石蔵文信さんが、独自のアンケート結果を発表した。それによると、離婚を「しばしば」「たまに」考えている妻は83パーセントにも及ぶという。
3億円当たったらすぐ離婚する……
宝くじを買っている女性たちの中には、大金が当たったらすぐにでも離婚しようと考えている人もいる。
「そうですね、大金が当たっていちばんしたいことは『離婚』ですね。高校生と中学生の子を抱えて、私の経済力ではやっていけません。夫とは険悪なわけではないけど、夫は私にとってすでに夫ではなく、わがままな大きな息子みたいなもの。できればもう“夫のお母さん”という役目を降りたいのが本音です」
夫と妻ではなく、息子と母になってしまっている夫婦だと嘆くのは、チサさん(47歳)だ。お金の心配さえなければ、子どもたちと3人で暮らしたい。夫のお守りはうんざりしていると話す。
「ときどき、夫は私を無料で顔なじみの家政婦だと思っているんじゃないかと感じることがあります。家政婦ならまだ、労りの言葉くらいかけてくれるかもしれませんね。とにかく家事やら子どものことやら、夫自身の世話まで、家庭にまつわるすべてのことは私だけに任せて、問題があると文句を言うのが夫のやり方。もう解放されたいです」
足りないのは先立つもの。それさえあれば女性は自由を手に入れられるのかもしれない。
定年後が不安になる妻
「うちは夫が10歳年上なので、あと数年で定年なんです。65歳まで働くかどうかは決めていないみたい。あと数年で、夫が家にずっといるようになると思うと、ときどき本当に気分が落ち込みます」
アカネさん(46歳)はそう言う。ひとり息子は現在、高校3年生。大学へ入ったら、あまり家にも寄りつかなくなるだろう。
「そうしたら私が今のパートをフルタイムにしてもらおうかと思っています。なるべく夫と一緒にいないですむように(笑)。でも夫のことだから、オレの昼飯を作ってから出かけてほしいと言い出すかもしれません」
夫は家で食事をするのが大好きだ。結婚当初は自分の料理を気に入ってもらえてうれしかった。だが今となっては、家事万端を夫にさせてこなかったことに後悔がある。
「どうしたら夫が精神的に自立できるのか、考えているんですが、なかなかむずかしいですね。夫は、妻は夫の帰りを待ち、夫と一緒にいるものだと思っていますから」
昨年、結婚後初めて、高校時代の女友だちと一泊旅行をした。それでも夫は「オレはいやだ」と大騒ぎだった。最終的に息子が夫を説得してくれたのだ。
「威張っているくせに妻がいないとなにもできない。そんな夫にしてしまったのは私の責任なんでしょうか。友だちは今からでも遅くないから、家事くらい教え込めと言うけど、あの夫がそんなことをするようになるかしらと不安ですね」
いつも妻を頼ればいいというものではない。夫がそれを思い知るときが来るのだろうか。