彼が既婚者だとは思わなかった……
元NHKのアナウンサー・堀尾正明氏(64歳)が、50代の女性宅にたびたび通っているという。彼女は離婚していて子どももいるのだとか。一方、堀尾氏には妻子がいる。堀尾氏は、妻とは別居していること、女性とは不倫関係ではないことなどを釈明している。
この件とは関係ないが、独身だと思っていた相手が別居とはいえ結婚していたという経験をした女性は少なからずいる。
バツイチだと言っていたのに
結婚してふたりの子どもがいたが離婚。現在はバツイチだと3歳年下の彼に聞かされていたルミさん(39歳)。強烈に口説かれて、彼のひとり暮らしのマンションで同棲生活を送っていた。気づいたらつきあって2年の歳月が流れていた。
「つきあい始めたころ、彼はすぐにでも結婚しようと言っていたんです。ただ、その後、そういう話が出なくなっていた。そこで私からそろそろ結婚を考えたいんだけど、今度の連休、うちの親に会わないかと聞いてみました。すると彼は、連休は故郷に帰ると言う。じゃあ、私も連れて行ってと言ったら、今、両親が離婚問題で揉めているからダメだって。その言い訳がなんだか気になったんですよね」
彼が寝ているとき、スマホのロックを指認証で解除、LINEを覗いてみると、そこには女性や小学校低学年、未就学の子どもの写真がたくさんあった。
「パパ、今度はいつ帰ってくるのという子どもからのメッセージもありました。『今度帰ってきたら、家族で〇〇に行こうね』という妻らしき女性の言葉も。驚いてさかのぼって見てみたら、彼、離婚なんてしてないとすぐわかりました」
彼から妻に宛てたメッセージの最後は必ず、「愛してる」で締められていた。どこから見ても、ラブラブな夫婦である。
ルミさんは、寝ている彼をたたき起こし、どういうことよと詰め寄った。
「すると彼、たかが紙一枚のことだろ。子どもがかわいそうだから離婚しなかっただけ。このLINEのやりとりはフェイクだよ。妻を安心させるためだけ。愛しているのはルミだよって抱きついてきたんです」
その場は彼に丸め込まれたが、以来、ルミさんは疑心暗鬼になっていった。
彼はひとりで故郷へ
離婚していないなら、私とは別れてほしい。ルミさんは何度も彼にそう言った。実際、彼と暮らす部屋を出て、近くのビジネスホテルに泊まったこともある。
「だけどそういうときの彼はものすごく優しくて、迎えに来てくれる。部屋に帰ってからもずっと抱きしめてくれて。『愛情の実態はここにあるんだよ。あっちは書類だけだよ』と囁かれると、そうかもしれない、これでもいいのかもしれないと思ってしまう。でも朝になって会社に行くと、いや、やはり既婚者と同棲しているのはおかしい。私だって子どもがほしいと考える。ずっとそんな感じの日々が続いているんです」
彼はフリーランスで仕事をしており、生活費はほぼルミさんが出している。家賃と光熱費は彼が出しているが、ときには「お金貸して」と手を出されることもある。妻と子どもにはきちんと生活費を送っているのだろうかと心配になることもあるという。
「彼との生活に希望はない。そんな気がします。それなのに別れられない。ひとりになるのが怖いのかもしれません」
友人たちはもうほとんど結婚してしまい、頼れる人もいない。実家は遠く、めったに帰ることもできないのだ。
「でも彼と一緒にいると、私だけがひとりぼっちなんだと悲しくなるんです。この人はいつでも故郷に帰って家族と過ごせる。こういう関係はやっぱり寂しすぎる」
そう言いながら、彼女は彼の部屋へと帰って行った。