子供の前で、夫とキスできる?
夫婦間の寝室問題を研究し始めて20年。レス夫婦になる予兆の一つに「スキンシップレス」があります。
新婚時代にはあった出かける前の「チュ!」はジリジリ減る。アラフォー夫婦になると目も合わせずに「いってらっしゃい」。お互いは気づいていないかもしれませんが、第三者が見た印象は「なんだかクールな夫婦だ……」です。
家庭内第三者ともいうべき「子供」ですが、そんな子供の前でハグしたりチューする、ということについては賛否両論があがります。思春期の子供からすると「気持ちが悪い」と思うからやめろという意見や、親の仲がいいと子供は嬉しいものだという意見。
心理学的根拠は勉強しておくとして……、賛否両論があることを理解した上で、我が子のタイプに合わせて臨機応変にするのがよし、というのがガイドの意見です。
夫婦仲がいい家の子は成績もいい!?
以前、大手学習塾の会報誌の取材を受けたことがありました。「レス改善専門家に塾が取材?」と不思議に思いましたが、先方曰く「両親が仲がいい家庭の子供は気持ちが安定して勉強に身が入る」とのこと!
子供に接する時間が長いのは母親です。その母親の心の安定は、父親がもたらします。夫婦仲相談所の立場で言い換えると『夫が妻を女性として愛していると妻は気分が上がり、子供への対応にも余裕ができる』ということになるのです。
レス家庭に見られる構図!?
- 夫は仕事ばかりしていて妻のことは上の空
- 夫は妻に母親の役割を求めすぎて女性として扱わない
- 夫は俺ファーストで、妻に無関心
夫がこんな状態では、妻は女性としての自信がなくなり、どこかで承認されたいと考え始める。仕事、子供の受験、ママ友間でのマウンティング、SNSフォロアー集め……。
本来、一番認めて欲しい夫からぞんざいな扱いを受けていると、ほかのジャンルで寂しさを埋めようとする。仕事に向くと家庭を顧みず邁進します、子供に向くと子離れしないママになる。夫婦の視線は合うことなく、事務的な会話に。
この構図がレス夫婦に多く見受けられるのです。
やはりスキンシップが大事!
お互い異性として惹かれていることがわかるのは、やはりスキンシップです! 日本人は言葉と行動に表さない。心で思っていればいい……なんていうのは、夫が家計を支え、妻は家を守る時代の昭和スタンダード。夫婦に阿吽の呼吸はありません。「言わなくちゃわからない」「触らなくちゃわからない」。
愛してる、感謝している、ゴハンおいしかった、ケーキ買ってきてくれてうれしい。そして「いつも私の(僕の)そばにいてくれてありがとう」。
こっぱずかしい言葉ですが、言えないのであれば相手の背中をポンとたたくとか、ハイタッチをするとか行動に変換する。
たとえ2秒であれ、パートナーに触れてもらえることは、認められているという意識に変わります。すると子供への接し方にも余裕が生まれるというものです。
夫婦でタッチし合い、子供にもタッチする。子供も触れてもらうと嬉しい。タッチたっぷりの家族の形成です。公園でそんな家族を見かけたら幸せな気分になります。
子供が小さいうちから全員ハグの習慣をつけておくと、思春期の「キモイ」発言は少なくなるのではないでしょうか。むしろ「うちの親に離婚はないな」と安心する可能性もあります。
さて、一点大事なことがあります。人前でOKの全員ハグとは別に、夫婦ふたりきりの時のハグについて! ここにはぜひセクシャルな意味を含ませて、ふたりの間だけのスキンシップを意識してみてください。レス専門家からのアドバイスです。