原田龍二の「マイカー不貞行為」、どう見る?
俳優・原田龍二氏の「マイカー不貞行為」が話題になっている。仕事終わりにファンの女性を呼び出して、車の後部座席で腰振り10分という週刊誌の記事には苦笑せざるを得ない。
倫理上の善悪は別として、不倫もまたひとつの「恋愛」である。当事者同士は、ひたすら相手を求める「恋」に堕ちているのだ。そこにはさまざまな感情がうごめき、互いに手間や労力や時間やお金(程度の差はあっても)を使っている。なぜなら相手が好きだから。
初めて夕食をともにしたあとに
今回の報道で、「あの頃を思い出す」と暗い表情になっているのは、ミカさん(43歳)だ。4年前、3歳年上の既婚男性と恋に堕ちた。
「彼とは仕事で知り合いました。時折顔を合わせているうちに、ランチを一緒にするようになり、お互いに時間を合わせてディナーへと発展していったんです。私は子どもがいるので、その日は夫に早く帰ってきてもらって、当時10歳と8歳の子のめんどうをみてもらうことに」
彼は車で来ていた。食事を終えると、「少しだけドライブしない? 帰りは送っていくから」と彼。車という密室で彼とゆっくり話せることがうれしかったとミカさんは言う。
ところが彼は比較的すぐ、川沿いの道に車を止めた。
「運転しているとゆっくり話せないから、と彼は言ったけど、すぐに手を肩に回してきました。こんなところで……と思ったけど、彼を好きだったから拒絶できなくて。キスしたらよけい体中の力が抜けてしまいました。でもまさか、それ以上に発展するとは思わなかった」
結局、ふたりは車の中で結ばれた。彼は約束通り送ってくれたが、ミカさんはどこか釈然としなかった。
何度会っても車の中で
釈然とはしなくても、彼への思いは募っていった。週に1度は密会するようになったが、いつも車だった。
「家族も乗る車で、こんなことしていいのと聞いたことがあります。彼は『オレしか運転しないから』って。いや、そういう問題じゃなくて家族も乗るでしょって言ったけど、彼はすぐシートを倒すんです。最初は背徳感もあって燃えたけど、毎回、車でしているうちに、私は大事にされてないんじゃないかと思うようになりました」
ホテルだとお金がかかる、時間もかかる。彼は早く帰りたいから、そしてタダですむから車を利用しているのではないだろうか。ミカさんはそう感じたという。
「そのうち夕食もとらずに、お互いの会社の中間点である駅前で車に乗って、人のいない場所で車を止めてコトに及んで。終わるとその近くの駅で降ろされる。私の家の近くまでも送ってくれなくなりました」
どんどん手間を省かれていき、彼の欲求の捌け口になっていった。
「半年ほどたったころ、私から別れを告げました。彼はびっくりしたような顔をして『こんなに好きなのに。ボクはあなたに恋しているのに』って。好きなら別のつきあい方があったかもね、これは恋愛じゃないからねって怒鳴りつけて帰りました」
たとえ不倫であっても、相手を大事に思うなら別の方法が確かにあるはず。あの関係を恋とは呼ばない。ミカさんはきっぱりとそう言った。