「私は少し危ないかも…」46歳、二児の母の真意は?

結婚して17年、夫と出かける機会はめったにないというフミさん(46歳)。両親は仲がよく、いつもふたりで出かける姿を見ていたので、夫とそういう関係が作れていないことに焦燥感を覚えるという。

仲良しだった両親のようになれるのか不安……

結婚して17年、夫と出かける機会はめったにないというフミさん(46歳)。両親は仲がよく、いつもふたりで出かける姿を見ていたので、夫とそういう関係が作れていないことに焦燥感を覚えるという。
 

夫はひとりで出かけてしまう

高校生と中学生の息子がいるフミさん。子どもたちにはそれぞれの世界ができつつあり、年に1度の家族旅行以外は、なかなか一緒に出かけてくれなくなっている。

「娘のいる友だちに聞くと、一緒に買い物に行ったりしているみたいでちょっと羨ましいですね。うちは上はサッカー、下は剣道に夢中で。夫は釣りに目がない。息子たちがつきあってくれないのでひとりで行っているようです」

フミさんは釣りに興味がない。結局、週末も息子たちはスポーツに、夫は釣りに、そしてフミさんは終日、家にひとりでいることが多い。

「平日はパートで仕事をしていて忙しいので、週末は家事がたまっている。ただ、私だけが何の楽しみもなくひとりで家事をしているのはどうも割に合わない気がするんですよね」

夫には、たまには一緒にスーパーへ行ったり、部屋の模様替えを手伝ってほしいと思ったりするのだが、夫はどうやら妻と出かけることに興味がなさそう。

「うちの両親はいつも仲がよくて、日曜日の昼間はよくふたりでデートしていましたね。子どもたちは留守番させられていました。大きくなるにつれ、本当にいくつになってもラブラブな両親が自慢だった」

ところが自分自身はそういう夫婦関係を築けていない。そこに彼女の焦りが生じた。

 

今でも愛を確認したい妻、言わなくてもわかるだろうという夫

フミさんは言葉や態度で愛情を表現してほしいといつも思っている。だが夫は、昔ながらの「言わずに察しろ」タイプ。たまに親戚の集まりがあっても、夫はフミさんが隣に座るのを嫌う。

「隣に座ると私がベタベタするからですって。手をつないだり腕を組んだりするのも嫌がる。『照れる』『恥ずかしい』と言うんだけど、どうして仲良くすることを恥じるのかわからないんですよ」

ふたりきりならやさしいのかといえば、そんなこともない。

「別にセックスしなくてもいいけど抱き合って眠りたい。以前、夫にそう言ったら『それじゃゆっくり休めない』と拒否されました。ベッドを2台くっつけていたのに、夫の要望で少し離しています」

淡々とした夫と、もっと甘えたい妻。今の時代、逆の夫婦関係が多いだけに、どこかほほえましい気もするのだが、フミさんの寂しさは言葉以上のようだ。

「結婚したばかりのころは夫ももう少し甘えさせてくれたんですけどね。今度、高校時代の同窓会があるんです。夫に言ったら、楽しんでおいでよというんだけど、もし当時好きだった人が来ていたらどうしようと、ちょっとドキドキしています」

ふたりの子がいるようには見えないかわいらしいタイプのフミさん。「甘えたい欲求」が募っている今、やさしい男と出会ったらどうなるかわからない。

「私自身、自分を少し危ないなと思っています。男性のやさしさに飢えていますから」

冗談のように軽く言った彼女だが、その真意は案外、冗談だけではないのかもしれない。

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