サッカー日本代表の森保一監督も、その名前はしっかりと頭の中にメモしていることだろう。J1リーグ第4節から4試合連続得点を記録した川崎フロンターレの知念慶だ。プロ3年目の24歳は、今シーズンのJリーグの注目株に浮上している。
3番手から得点源に
J1リーグを2連覇している川崎フロンターレは、今シーズン開幕前にレアンドロ・ダミアンを獲得した。ブラジル代表に選ばれたこともあるこのストライカーは、4-2-3-1のシステムで1トップを務めることを想定されていた。しかし、日本のサッカーにフィットするのに時間を要しており、3月17日のリーグ4節から先発を外れている。また、1トップとその後方の攻撃的なポジションをこなしていた小林悠も、ケガの影響などで8試合終了時点で無得点となっている。
代わって得点源となっているのが、開幕時点では1トップの3番手だった知念慶(ちねん けい)だ。3月31日のJ1リーグ第4節、対松本山雅FC戦でシーズン初得点をマークすると、第8節の湘南ベルマーレ戦まで4試合連続ゴールを叩き出す。知念が得点した4試合は3勝1分けと、チームの結果に直結する働きだ。
チャンスは多いが、マークも厳しいなかで
川崎はリーグ屈指の攻撃力を誇る。元日本代表でW杯にも出場した中村憲剛、昨年のリーグMVPの家長昭博、ロシアW杯日本代表の大島僚太、現日本代表の守田英正らを中心に、主導権を握るサッカーで相手ゴールへ迫っていく。一方で、対戦相手の守備網は厳重だ。川崎フロンターレのストライカーは得点チャンスに恵まれると同時に、厳しいマークを受けることにもなる。
そのなかで、知念は結果を残している。大卒1年目の17年シーズンはJ1リーグ戦で1得点に終わり、18年シーズンは4得点まで数字を伸ばしたが、今シーズンは8節終了時点ですでに4得点だ。ゴール前へ飛び込んでいく力強さがあり、チャンスを逃さない冷静さも身につけてきた。
6月に日本代表入りも?
3月に行われた日本代表のテストマッチには、J1リーグ序盤に得点を重ねた鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)が初招集された。エースストライカーの大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)に続く2番手、3番手をめぐる争いは混とんとしており、6月のテストマッチと国際大会へ向けて、日本代表の森保一監督は視察を重ねている。得点ランキングの上位を走る藤本憲明(大分トリニータ)、伊藤翔(鹿島アントラーズ)らが新戦力の候補として報道されてきたが、このまま結果を残していけば知念にもチャンスはあるだろう。
川崎フロンターレの背番号20が、目の離せない存在となってきた。