2019年シーズンのJ1リーグが2月22日に開幕した。世界的なビッグネームの登場から昇格チームの金星ありと、話題に溢れるオープニングとなった。最旬のトピックスを紹介しよう。
 

ヴィッセル神戸の“VIP”がデビュー

ヴィッセル神戸の“VIPトリオ”ことルーカス・ポドルスキ(後列左)、ダビド・ビジャ(前列左)、アンドレス・イニエスタ(前列左から4人目)が開幕戦でスタメン入りした(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

今シーズンのJ1で話題を集めるのが、ヴィッセル神戸の“VIPトリオ”だ。元スペイン代表のダビド・ビジャとアンドレス・イニエスタ、元ドイル代表ルーカス・ポドルスキのことで、名字の頭文字を並べてそう呼ばれている。
 

VIPトリオが揃い踏みした神戸は、22日の開幕戦でセレッソ大阪と対戦した。神戸にはセレッソからミッドフィールダー山口蛍、鹿島アントラーズから右サイドバック西大伍の日本代表経験者も加わっており、スタジアムは4万人を超える大観衆で埋め尽くされた。
 

しかし、神戸は0対1で敗れた。しっかりとした守備でVIPトリオを封じてきたセレッソに、CKから決勝点を奪われた。
 

チームの主将を務めるポドルスキは、「ポジティブな部分だけを抽出して次の試合につなげたい」と、敗戦のショックを払拭した。Jリーグデビューとなったビジャも、「まだ始まったばかり。自分たちのサッカーをこのまま信じるべきだ」と前を向く。
 

3人のビッグネームが在籍することで、神戸はひとつの黒星が大きく取り上げられる。しかし、チームは発展途上だ。その意味では、VIPトリオが一番冷静なのかもしれない。
 

17歳の久保が自身初の開幕スタメンに!

FC東京の久保建英はJ1で初めて開幕スタメンに名を連ねた(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

FC東京に所属する久保建英が、J1では初めてとなる開幕スタメンに名を連ねた。
 

2011年から15年3月までスペインの超名門FCバルセロナの下部組織に在籍した久保は、同年に帰国して翌16年に中学3年でトップチームに選手登録された。同年11月には、15歳でJ3リーグに初出場した。
 

並行してU-17W杯やU-20W杯に出場するなどしてきたが、FC東京のトップチームでは定位置を確保できていなかった。昨シーズン途中は横浜F・マリノスへ期限付き移籍したものの、ここでも出場機会は限られていた。
 

しかし、FC東京へ復帰した今シーズンは、キャンプから長谷川健太監督にアピールを続け、23日に行なわれた川崎フロンターレとの開幕戦でスタメン出場する。成長を示したのは守備だ。献身的に動き回って相手にプレッシャーをしかけ、ボールの奪い合いでも互角以上に渡り合う。得意の攻撃でもドリブル突破やスルーパスからチャンスを作り出し、ポスト直撃の直接FKも放った。
 

試合後の長谷川監督は「素晴らしいの一言」と語り、「ヨーロッパへ行く前の堂安のレベルぐらいまで来ているかな」と続けた。先のアジアカップで日本代表のレギュラーとしてプレーした堂安律は、17年夏にオランダのFCフローニンゲンへ移籍するまでガンバ大阪に在籍していた。その当時にガンバを率いていたのが、長谷川監督だったのである。
 

他でもない久保も、手ごたえをつかんだようだ。「サッカーはチームスポーツなので、一人ひとりの動きが土台になっている。そのなかで、攻撃で自分の特徴をしっかり出せば、チームの力になれると思います」と、落ち着いた口調で話した。
 

主力として期待されるU-20W杯が5月に開幕し、6月には18歳の誕生日を迎える。古巣のバルセロナを離れる原因となった年齢制限から外れるので、スペインへ戻ることへの障害もなくなる。このままFC東京でポジションをつかみ、U-20W杯でアピールすれば、ヨーロッパのクラブからオファーが届くかもしれない。今シーズンの久保からは、いよいよ目が離せなくなっている。
 

J1昇格の大分がアジア王者・鹿島を撃破!

開幕カード8試合で最大のサプライズは、鹿島対大分トリニータの一戦だった。J1リーグ、リーグカップ、天皇杯の『3大タイトル』獲得数が最多であり、昨シーズンはアジアチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げた鹿島を、J2から昇格した大分が2対1で撃破したのだ。
 

大分は16年にJ3リーグまでカテゴリーを落としながら、片野坂知宏監督のもとで一貫性のある強化をはかってきた。16年にJ3リーグ優勝、18年にJ2リーグ2位の成績を収め、J1に6年ぶりの復帰を果たした。
 

そして、優勝候補に名を連ねる鹿島から、アウェイで勝利をもぎ取ったのだ。スピード溢れるカウンターを主武器に、J1に旋風を巻き起こせるか。大分トリニータの今後にも注目だ。