【若手芸人が行くW杯貧乏旅行】宿はどう取る?安全面は?

W杯2大会計13試合を現地で観戦してきた貧乏芸人。そんなカカロニ菅谷がまさかの予約破棄や、危険な思いをした激安宿の経験などを踏まえ、安心かつ安く旅をする方法を提案する。。


W杯以外で海外に行ったことのない貧乏芸人の筆者は、初めての海外旅行だったブラジル、2度目の海外だったロシアで最も予算に差が出たのが、宿泊費だった。

目的の試合の開催地が決まると、大量の観光客が押し寄せ、いい宿は早い者勝ちになるように思ってしまう。そうなるとかなり割高でも「これがW杯価格か」と勝手に納得して取ってしまいがち。かといって、慌てるなと言っても、宿もないまま出国日が近づく不安も理解できる。
 

宿を取る際の最優先確認項目は?

これらの問題を解決するのが旅行サイトで「キャンセル無料」の宿だ。少しでも気になったら、候補としてその宿を予約。もしもっといい宿が見つかれば元の宿をキャンセルし、新たな宿を予約しなおす。もちろんキャンセル無料が前提だ。この渡り鳥のようにキャンセル無料の宿を天秤にかけ続ける方法が、筆者の知る限り最も安く満足のいく宿を手に入れられる手法だろう。

読者の中には「そんなの宿側に悪い」なんて思う方もいるかもしれない。しかしさらに上手にくるのがW杯期間中の宿の対応だ。

まさかとは思うだろうが「もっと高い宿泊費を取れる」という理由で宿側から勝手に予約を取り消されることがある。現に筆者も「1部屋に64人寝られる計算で予約を承っていた」という意味不明な理由で予約を取り消され、「10倍出せるなら予約を取り直せる」という理不尽な要求を受けたことがある。どうだろう、これでだいぶ罪悪感が薄れるのではないだろうか。
 

口コミ評価は参考に!

旅行サイトでホテルを調べる際、最も参考になるのが、利用者がつけた評価点。写真などは最新のアプリで加工した女子かのように実際とかけ離れており、ほとんど参考にならない場合が多い。

特に貧乏旅行に付き物のドミトリーではその傾向が顕著に出るように思われる。評価が高いドミトリーは経験上清潔感があり、安心感も全然違う。
 

身の危険を感じた……評価点が低い宿の実態とは

実際に宿泊した1泊350円のロシアの宿


筆者が興味本位で宿泊した、1泊350円だが評価点も驚くほど低いロシアの宿は、この2点が大幅に欠落していた。宿という形をとってはいるが実際は自動車整備工場の寮で、英語を喋れる人間どころか、まともなスタッフもいない。テレビはないしシャワー室は害虫の巣窟。しまいには半裸のロシア人男性が1時間おきに石鹸をもって筆者の部屋に話をしに入ってくるなど身の危険を感じた。

室内も想像以上のひどさ


こんな経験は芸人以外の人生に何の得にもなりはしないので、目先の値段にとらわれず安心感のある宿に宿泊していただきたい。また『市内中心地への距離』も確認しておくべき。郊外の宿で少し宿代を浮かしたところで、タクシー代などで結果的に出費が増えてしまうのは旅のあるあるだ。

安全に楽しく過ごすには


ドミトリーに泊まる際の必須アイテムはワイヤーと南京錠。バックパッカーには常識だが、荷物はワイヤーでベッドなどに括り付け、貴重品が入っているバックの口も南京錠でロックしておく。1部屋に見ず知らずの人間が複数人泊まるうえで、これはお互いがお互いを疑わなくてよくなるため、暗黙の了解のルールだ。

また筆者は知り合いの受け売りで始めたのだが、外を出歩く際にビニール袋にサッカーボールを入れて歩いていた。見た目の貧乏感が増し、筆者の肌感覚ではあるが観光客狙いの窃盗に狙われる可能性が低くなる。W杯期間であればボールを持ってるだけで他国のサポーターとの交流もできるのでかなりおすすめである。
 

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